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イサキは長寿最高20歳以上 新調査法で判明
一般的な釣り魚として知られるイサキの寿命は、これまで10年程度と考えられていたが、県水産試験場(串本町)の研究で20年以上生きることが分かった。
人間の三半規管にあたる耳石の切断面を観察することで判明した。同試験場は「生物学的にも大きな成果。イサキは水産資源として重要な魚種なので、今後の保護や管理に生かしたい」と話している。
御坊市や印南町、南部町、田辺、白浜、日置、すさみの7漁協で、1998年5月から2006年9月に水揚げされた約1000個体を使って調べた。鼻先から尾びれの間までの長さは11~36センチ。
これまで魚の年齢を調べる一般的な方法は、目の後ろにある耳石(長さ約5ミリ)表面にできた輪紋の数だったが、今回は特殊な機械で耳石を横に切断して横断面の輪紋を数えた。実験の精度を高めるため、年齢の分かる養殖魚でも、輪紋が年1回形成されることを確認した。
表面方法と横断面方法の測定結果を比較すると、0~4歳で違いはなかったが、5歳から相違がみられ、その比率は高年齢になるほど大きくなり、表面方法では過小評価されていたことが分かった。今回の横断面方法で寿命を導き出したところ、雌が15年、雄が21年となった。
紀南沿岸はイサキの有数な漁場だが、漁獲量は1970年代前半をピーク(年間600~800トン)に減少している。最近は年間200トン前後で推移している。このため、資源回復への研究が求められていた。
同試験場の土居内龍研究員(30)は「イサキは有用な水産資源。資源管理する上にも基礎的な生物学的なデータ収集が必要だった」と話している。
このほか、和歌山の水産業にとって重要な魚とされる、タチウオの寿命は6年、マダイが20年、マサバ7年、マアジ5年となっている。横断面方法で再調査された場合、寿命が延びる可能性があるという。
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