05/05/19 13:40:05
肥満になると量が増える特定の酵素の役割を解明したとして、昨年10月18日付の
米医学誌「ネイチャー・メディシン」に発表した大阪大大学院医学系研究科の研究グループが、
同誌に論文の取り下げを申し入れていたことが19日分かった。主に執筆した同グループの
医学部の学生が、大学の調査に対してデータ改ざんを認めたため。同科は調査委員会を設け、
ねつ造の可能性が高いとみて事実関係の調査を始めた。
問題の論文では、脂肪組織にある酵素「PTEN」ができなくなるマウスを遺伝子の改変で作ると、
体重が減り、血糖値も低くなるといったデータを提示。糖尿病などの生活習慣病の治療に結びつく
可能性があると結論づけた。
同研究科によると、今年に入って同大学の研究者からデータを疑う声が上がり、大学内部で
調査したところ、学生が「実験に使ったマウスはいないので、実験を再現できない。実験の
記録ノートもない」などと話し、不正にデータを作ったことを認めた。研究グループの教授も
不正があったことを認めたが、「自分は関与していない」と説明したという。学生は6年生で、
今回を含め6件の論文を書いている。
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
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