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船の燃費をちっちゃい泡でおっきく改善
海上技術安全研究所のプレスリリースによれば、東海運のセメント運搬船「パシフィッ
ク・シーガル」(写真)にマイクロバブル装置を搭載する実験を行い、そのまま実用化する
ことになった。装置の搭載は2005年2月中旬の予定。マイクロバブルとは直径が50μm以下
の超微細な気泡のこと。帯電作用や自己加圧効果など、通常の泡と異なった様々な特徴を
持つ。以前NHKのサイエンスZEROでもとりあげられている。
生体への親和性が買われて安全で美味なカキの商品化に使われたりもするマイクロバブ
ルだが、今回注目されたのはその摩擦低減効果だ。青雲丸での実船実験では3パーセントの
燃費改善、泡発生の動力を差し引いて2%の改善だったが、今回のパシフィック・シーガル
では平らで広い船底を持っているため、最大で12パーセントの抵抗低減と8.5パーセントの
燃費節減効果が得られると期待されている。
記事オリジナル、関連リンク等はこちらです。
slashdot.jp/Oliver による 2004年12月21日 16時09分 の投稿
URLリンク(slashdot.jp)
2.マイクロバブルとは
マイクロバブルは、微細な空気泡を船体表面から水流中に注入することにより、走る船
が水から受ける摩擦抵抗を低減させるデバイスであり、最大80%に達する大きな摩擦抵抗低
減効果をもつ。海上技術安全研究所では、長さ50m の平板を用いた超大型実験などにより、
マイクロバブルが実船において十分な抵抗低減効果をもつことを確認している。また、
(社)日本造船研究協会によって、独立行政法人航海訓練所の長さ116m の練習船「青雲丸」
を用いて行われた実船実験では、3%の抵抗低減効果と正味2%の省エネ効果が得られた。今
回の搭載実験は、それらの成果を踏まえたものである。
プレスリリース全文、画像等はこちらです。(pdf)
東海運株式会社、独立行政法人海上技術安全研究所 プレス発表資料 平成16年12月17日
URLリンク(www.nmri.go.jp)
関連ページ
マイクロバブルの研究の概要
URLリンク(vortex.kz.tsukuba.ac.jp)
マイクロバブル 微細な泡の驚異のパワー
URLリンク(www.nhk.or.jp)
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