04/08/04 17:47
東北大環境科学研究科の斎藤武雄教授(エネルギー環境学)の研究グループは3日、太陽電池
や燃料電池よりも1・5―2倍も発電効率が高い太陽熱発電システムの開発に、世界で初めて成功
したと発表した。
発電機は小型で一般家庭に設置でき、地球温暖化の防止にもつながるとしている。将来はハイブ
リッド自動車への搭載も目指すという。
太陽エネルギーを使った発電システムは、太陽電池と呼ばれる半導体に太陽光を当てて発電する
方式が知られている。今回開発したシステムは、太陽熱で温めた水で液体の代替フロンを120度以
上に加熱、細いノズルからガスを高速で噴出させてタービンを回す。太陽エネルギー量を電気エネル
ギー量に変換する割合を示す発電効率は、太陽電池方式が約8%に過ぎないのに対し、約20%と
高い。
タービンは直径約20センチで、厚さ0・1ミリのステンレス製ディスクを0・1ミリ間隔で100枚程度重
ね合わせた単純な構造。火力発電所のタービンは、大型で複雑な構造のため高価だが、新開発の
タービンは価格も安くできるという。
研究グループは今後、電力会社などと共同で、耐久性の確認などの実証試験を行うことにしている。
斎藤教授は「2年以内に実用化したい。家庭用の3キロ・ワットの発電システムなら、太陽熱を吸収
する部分を除けば洗濯機並みに小型化でき、価格も50万円程度まで下げることができるだろう」と話
している。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
関連スレ
【技術】シャープ、大同特殊鋼など太陽光発電の効率2倍に
スレリンク(scienceplus板)
紙のように薄い太陽電池を開発
スレリンク(scienceplus板)
(0´~`)<依頼328