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【ヨハネスブルク白戸圭一】南アフリカのＳＡＢＣ放送など複数の地元メディアは２７日、セレビ警察長官が
犯罪組織から資金提供を受けた疑いが強まり、国家検察庁が長官の逮捕状を取ったと報じた。２０１０年に
サッカー・ワールドカップが開かれる南アでは世界最悪水準の治安の改善が課題となっているが、治安の
最高責任者に組織犯罪への関与の疑いがかけられたことに衝撃が広がっている。
ＳＡＢＣによると、逮捕状は今月２０日に発行された。容疑の詳細は不明だが、セレビ長官を巡っては
国内の犯罪組織から麻薬取引を見逃す見返りに資金を受け取った疑惑が報じられていた。また、南アの
財界人を殺害したとして昨年１１月に逮捕された男から資金を提供された疑いも浮上している。
２８日現在、逮捕状は執行されておらず、警察の報道官は「長官は通常通り公務についている」としている。
逮捕が実現しない理由について、ヨハネスブルクの地元紙スターは同日、ムベキ大統領が検察当局に逮捕の
停止を命じた疑いを指摘した。南アでは検察トップが２４日に突然、大統領命令で職務停止となっており、
野党各党はセレビ長官を巡る一連の疑惑解明を大統領に求める構えだ。
毎日新聞 2007年9月28日 20時10分
URLﾘﾝｸ(www.mainichi-msn.co.jp)