07/09/15 10:24:35
リオ州のベルトラメ保安長官によると、同州には750のスラムがあり、うち44%に当たる328の
スラムに麻薬密売組織がある。これらの組織は縄張り争いで互いにしのぎを削っており、
勢力拡大のため自分の縄張りを守り他の縄張りへの進出を要する。(領土)を広げるには
優れた武器と度胸のある部下が必要だ。リオ州はよりよい武器の供給市場で優れた武器が
豊富に出回っている。
10日朝、フォルテス都市整備管理相とブリット港湾整備管理相、ローペス・リオ州交通局長は
報道関係者、招待者など約70人の随行員を伴い、リオ市北部ジャカレジニョ・スラム街経由、
終着マリア・ダ・グラッサ駅に通じる鉄道沿線視察列車に搭乗した。列車が同スラム街に
さしかかると、麻薬組織のメンバーと思われる若者4人から狙撃された。
要人、マスコミ関係者、随行員らは座席の間に身をかがめたり通路に伏せたりして難を避け
負傷者は出なかった。列車の窓から軍警が銃口を差し出しスラム街に向け反撃。しかし列車の
車体には4ヵ所ほど弾丸の擦り後が点々とできていた。フォルテス都市相は「我々の視察目的は
平和的なもので、麻薬組織の圧力に屈することはできない」と確認している。
この不意討ちに対して警察の反応は素早く、警官約100人が同スラム街を急襲、容疑者1人を
射殺、3人に負傷を負わせた。
同路線は通常、貨車のみが運行されているが、この日は2両編成の客車が特別に編成され、
1号車には要人と随行員、二号車には主に報道関係者が乗っていた。視察の目的はグァナバラ湾の
ポルトへの貨物輸送のインフラ整備の状況を見ること、鉄道の沿線にぎっしり建てられたバラックの
撤去工事の進行ぶりを視察することだった。バラックは線路から一メートル半にまで迫り当局は
500軒に撤去令を出していた。列車は終着マリア・ダ・グラッサ駅から帰路についたが、ジャカレジニョ・
スラム街にさしかかるとまたも発砲され乗客はパニックに陥った。
(十一日付フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード紙、JT紙より)
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