07/08/01 10:49:36
30日付の米紙ニューヨーク・タイムズとロサンゼルス・タイムズは、自民党が「完敗」したと報じ、
「より強硬な外交政策と積極的な軍事活動を目指す政府の動きが行き詰まる可能性もある」
(ニューヨーク・タイムズ)などと分析した。
ニューヨーク・タイムズは、国民生活に密着した課題への対応のまずさやスキャンダルに怒った
有権者が、安倍晋三首相に罰を与えたと解説。国民は首相の「民族主義的目標」を拒絶した
わけではないとの見方を示す一方、民主党は首相が成立を期す法案の可決を妨害できるように
なったと指摘した。
ロサンゼルス・タイムズは、「有権者は安倍首相の民族主義的執念に手痛い打撃を加えた」と
述べ、自民党敗北により、「美しい国」という首相の「情緒的、民族主義的レトリック」が葬り
去られるのは必至だと伝えた。
URLリンク(www.business-i.jp)
英マスコミの大半は「政治スキャンダルや年金問題などが安倍晋三首相にとって逆風に
なった」(30日付フィナンシャル・タイムズ紙、ガーディアン紙など)と分析しつつ、「与党が
参院で過半数の議席を占めなくても、衆院で圧倒的多数を保有している限り、政権運営は
可能」(BBCテレビ)などと比較的冷静に受け止めている。
ただ、今後の政策遂行には困難が待ち受けているとの見方では一致。安倍首相が進めようと
している各種の改革は「何カ月も遅れる恐れがある」(デーリー・テレグラフ紙)と伝えた。
一方、タイムズ紙は、「自民党に対する中産階級層の復讐(ふくしゅう)だ」とし、「安倍首相の
政権掌握と改革遂行能力に打撃となった」と指摘。野党のみならず自民党内から辞任要求が
強まるだろうと予想し、首相の政治的な将来に暗い陰りが出てきたと解説した。
URLリンク(www.business-i.jp)
┏┫ ̄皿 ̄┣┓<ここから、しんぶん・赤旗の記事です。
ドイツ紙
日本の参議院選挙の結果について、30日付のドイツ各紙は自民党の大敗を大きく報じ、
安倍首相は自民党内で求心力を失ったと伝えました。
南ドイツ新聞は、「安倍首相は敗北の責任を負わなければならない。愛国主義や憲法改定の
ような問題はほとんどの日本人にとって重要ではない」とし、安倍政権の政策と国民の関心と
乖離している点を指摘しています。
シュツットガルター・ツァイトゥングは、年金データ紛失をめぐる対応のまずさや閣僚の
スキャンダルなど安倍政権の問題を挙げ、「有権者は政府に罰を与えたいという感情を表した」と
伝えました。
ウェルト紙は、「安倍首相は改革者ではなかった」と述べ、首相就任時に国民が抱いた期待とは
違ったと報道。安倍首相が地方の住民に関心を持たず、新たな愛国主義、平和憲法の放棄、
安保政策の強化などを優先課題と位置づけていることが有権者の支持を失った原因だと
分析しています。
アラブ紙
アラブ首長国連邦紙ハリージ・タイムズは7月30日、社説で参議院選挙での自民党の敗北について、
深刻な経済状況が背景にあると指摘しました。
同紙は、安倍首相が唱える「美しい日本の創出」に反し、「この国では、庶民の日々の生計を含む
経済的貧困や大規模化する貧富格差拡大の病がいっそう深刻化している」と主張。年金問題
対策の失敗も同党に少なからぬ打撃を与えたとしています。
URLリンク(www.jcp.or.jp)