07/07/16 21:28:52
豪政府、英テロ容疑者の保釈差し止め
オーストラリア東部ブリスベーンの裁判所は16日、英ロンドン市内の自動車爆弾による
テロ未遂事件と、英北部スコットランドのグラスゴー空港に車が突入、炎上した事件で逮捕、
起訴されたインド人医師モハメド・ハニーフ被告(27)の保釈を認めた。しかしオーストラリア政府は、
同被告のビザ取り消しと入国管理局への収容を指示し、保釈を差し止めた。
検察当局は、テロ事件で起訴された被告の保釈が法律で「例外的状況」に限定されていることを
理由に、保釈に反対。しかし被告側弁護士は、ハニーフ被告の事件への関与度が「極めて弱い」と
主張し、裁判所は保釈金を1万オーストラリアドル(約106万円)に設定した。
しかし政府は数時間後、シドニー市内ビラウッドにある入国管理当局の拘置施設にハニーフ被告の
身柄を送致するよう指示した。入国管理当局の関係者は首都キャンベラで記者団に対し、同被告が
事件に関与している可能性が十分あるとの認識を示した。関係者によると、同被告は入国管理法が
定める「性格検査」の結果が基準以下だったため、当局はビザ取り消し権限を行使した。
ハニーフ被告の次回の法廷審理は来月31日。裁判はビザ取り消しとは無関係に、公正に
行われるという。
ハニーフ被告は英国で逮捕された容疑者らに、携帯電話のSIMカードを提供し、テロ行為を
支援したとして起訴されていた。同被告は事件で起訴された3人目。
ハニーフ被告は今月2日に拘束され、14日に起訴されるまで12日間拘置されていたことから、
人権団体の批判を招いていた。
2007.07.16 Web posted at:12:20 JST -CNN/REUTERS
URLリンク(www.cnn.co.jp)
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豪裁判所、英テロ容疑者の釈放認める
オーストラリア・ブリスベーンの治安判事裁判所は16日、英国で起きた連続テロ事件に関与したとして
同国で訴追されたインド人医師の釈放を認めた。保釈金は1万豪ドル(約100万円)。
モハメド・ハニーフ(Mohamed Haneef)容疑者(27)は今月2日、ブリスベーン空港で身柄を拘束され、
テロ組織を支援した罪で訴追された。6月30日にグラスゴー空港に突入、炎上した車を運転していたと
されるカフィール・アハメド(Kafeel Ahmed)容疑者の所持品の中から、ハニーフ容疑者名義の
携帯電話用SIMカードが見つかったため。同容疑者の弁護士が、「証拠が極めて不十分」だと
主張していた。
検察側は、テロ対策法では釈放は例外的にのみ認められるとして拘置継続を求めたが、
ジャッキー・ペイン(Jacqui Payne)治安判事は、このカードが英国でのテロ事件関連で
使われていない点を指摘。容疑者とテロ組織との直接的な関係を検察側が証明できていないこと、
容疑者の職務経歴は良好でこれまで犯罪歴がないこと、医師であることなど、8項目の理由を上げて
釈放を認めた。
これによりハニーフ容疑者は身柄拘束は解かれるが、渡航を禁じられるほか、週3回警察に
出頭することが義務付けられる。
(c)AFP 2007年07月16日 14:27
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