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□イタリア人研究グループ、ツングースカ大爆発のクレーター跡を発見?
【テクノバーン 2007/6/27 17:39】イタリア人グループにより1908年に起きたツングースカ
大爆発のクレーターの跡らしきものが発見されていたことが26日、BBC放送の報道によって
明らかとなった。
この研究を行ったのはイタリアのボローニャ大学(University of Bologna)の研究者を中
心とした研究グループ。
研究グループはツングースカ大爆発が起こったエニセイ川支流のポドカメンナヤ・ツン
グースカ川上流の付近の調査を行うことで、これまで隕石が空中爆発を起こしたとする地点
(北緯60°55′0″、東経101° 57′ 0″)から北西に6.8km離れた地点にある Cheko湖が
爆風の影響でできたクレーターであると推論した。
研究グループによる地質調査の結果、Cheko湖の構造は、この地方の他の湖には見られな
いボウル状になっていることや、水深10mの湖底にある沈殿物も他の湖には見られない特徴を
持っていると述べている。
研究グループによるとツングースカ大爆発を起こした隕石は地上から5─10kmの上空で爆
発。その衝撃波の影響によって隕石の進行方向にあったTunguska川に楕円状のクレーターが
形成。後で川の水がその窪地に流れ込むことによって現在のCheko湖ができたのではないかと
みている。
ただし、研究グループではCheko湖が隕石の衝突によってできたクレーターであるとする
証拠を見つけるまでには至っておらず、今のところこのCheko湖クレーター説は状況証拠から
導かれた仮説にしか過ぎない。
ツングースカ大爆発は1908年6月30日に起こった原因不明の爆発現象。ロシア革命の混
乱期と重なっていたためて、直ぐには調査は行われなかったが、爆発が行った直後にはロン
ドンなどでも白夜のような現象が起きるなど、その影響はヨーロッパ全域に広がった。その
後、爆発から10年近くが経過した1927年になってからソ連科学アカデミーの調査団が現地
入りをして調査した結果、広範囲に渡って樹木がなぎ倒されていることが判明。これらの調査
の結果、爆発の規模はヒロシマ型原爆の約1000倍の規模だったことまでは判明している。
今のところツングースカ大爆発の原因は隕石落下説が有力視されているが、隕石の落下を
物語る証拠はこれまでのところは何も見つかっていない。
画像はGoogleEarthによるCheko湖の衛星写真。
※誤字、脱字等は原文ママです。
出典:テクノバーン
URLリンク(www.technobahn.com)
画像:GoogleEarthによるCheko湖の衛星写真。
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