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(2006年11月3日)
調査捕鯨:捕獲頭数、上限の60頭下回る35頭--釧路沖 /北海道
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
9月から釧路沖で行われていたミンククジラの調査捕鯨について、捕獲頭数が上限の60頭を
大きく下回る35頭に終わったことが分かった。財団法人・日本鯨類研究所(東京都)と独立行政
法人・水産総合研究センター遠洋水産研究所(静岡市)が2日発表した。餌となる魚介類の分布
密度が低く、ミンククジラの群れが回遊しなかったためとみられる。
両法人で構成する調査団は、02年から釧路沖での調査捕鯨を実施。今年は9月11日~10月
31日の計51日間、標本採集船4隻が調査に当たったが、悪天候が続き、満足に調査できたのは
29日間だけ。採集船は計84群85頭のミンククジラを発見したが、昨年度の144群145頭
から大きく減少。捕獲したのは雄25頭、雌10頭だった。胃の内容物は、カタクチイワシが全体
の69%を占めたが、好物とされるサンマは7%。9月11~29日に実施した調査でも、サンマ
は暖水塊の影響で釧路沖への流入が遅れ、分布密度が低水準で終始している。カタクチイワシの
分布も少なく、「餌環境としては劣悪だった」(調査団)ことが裏付けられた。
調査総括の加藤秀弘・東京海洋大教授は「ミンククジラの回遊と、餌となる魚の密度との相関関係
がこれではっきりするのでは。次の国際捕鯨委員会科学委員会までにデータをまとめ、来年度の調査
に生かしたい」と語っている。【山田泰雄】
11月3日朝刊
(毎日新聞) - 11月3日11時1分更新