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□英女王に黒人男性が抗議、奴隷貿易廃止式典が一時中断
【ロンドン=森千春】英国の奴隷貿易廃止200周年を記念する式典が
27日、エリザベス女王とブレア首相ら閣僚が参列してロンドンのウェ
ストミンスター寺院で行われ、記念行事に不満を持つ黒人男性(39)
の抗議行動で式典が中断する一幕があった。
男性はロンドンに拠点を置く人権団体の活動家で、式典の途中、祭壇
前に駆け寄り、キリスト教聖職者に向かって「(式典は)我々にとって
侮辱だ」と叫び、女王と首相に奴隷貿易について謝罪するよう求めた。
式典には正規の入場券で参加していたという。男性が警備員に排除され
るまで、女王から数メートルの距離で抗議の声をあげる様子がテレビ
ニュースで放映された。
この日の式典は1807年の奴隷貿易廃止法の制定にちなんだもの。
黒人系団体の間では、一連の200周年記念行事について、白人の功績
に焦点をあて奴隷制に反抗した黒人の役割を軽視しているとの不満が強
い。また、王室に対しても、16世紀以降、奴隷貿易を庇護したとの反
発がある。
出典:2007年3月28日10時22分 読売新聞
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(画像)英ウェストミンスター寺院で、警備員に排除される男性(手前中央)。
後方右端に着席しているのがエリザベス女王=ロイター
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