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ガチガチすし、ゼリーみそ汁…自信満々の日本食レストラン
03/10 11:15
■農水省の認定制度への反発強まる
農水省が準備を進めている日本食レストラン認定制度に海外で反発が強まっている。
米国では抜き打ち検査を連想させるとして「すしポリス」の呼び名も登場。
新制度は伝統の押しつけか、それとも日本食文化を守るための切り札か。
日本料理店が乱立する米西海岸ロサンゼルス、独自の認定制度を持つ
「食の都」パリ、奇妙なメニューも少なくないモスクワやカイロ。世界各地の現状を見た。(共同)
■日系社会でも不評?--米国
「すしポリスなんて怖くない」-。海外の日本食レストラン約2万軒のうち約1300軒が集中する米カリフォルニア州南部。
レストランのシェフなど関係者は認証制度に強く反発する。
ロサンゼルス中心部の韓国人街にある日本食店「銀座」のシェフ、ジェリー・キムさん(41)は
「われわれには独自の日本食があり、日本政府に認証される覚えはない」と強気。
客のほとんどは韓国系市民や旅行者で、味付けも甘さを抑えたコメや辛めのソースなど韓国風だ。
日系社会でも制度の評判は芳しくない。
市内有数の正統派日本食レストラン「千羽鶴」のシェフ、前田吉和さん(52)は
「お店の格を決めるのはお客さま。日本政府はなぜこんなことを突然言い出したのか」と困惑する。
別の日本食卸業者は「日本の役人が考え付きそうな税金の無駄遣いの典型」とあきれ顔だ。
擁護派もいる。「高野豆腐を出したら『スポンジ』は食えないと文句を言われた」などと語る経営者らには、
認証制度が現状を変えるきっかけになればとの期待がある。
■おしゃれイメージ、歓迎--エジプト
中東諸国でも日本食レストランは増えており、「高級でおしゃれ」なイメージだ。
だが、細かいことを気にしないアラブ人気質も影響してか、思わず吹き出してしまう珍妙な店もある。
エジプトの首都カイロ。高級住宅街の一角にある「JO-SUSHI」は市内で11年前に開業した老舗。
板前のハリドさん(27)は「すしを握るのは簡単だよ。日本で食べるのと同じ味でしょ」と自信満々だ。
副支配人のシャウキさん(31)も「日本政府の認証制度は大歓迎。うちなら間違いなくお墨付きがもらえる」。
確かにマグロやイカなどネタは新鮮な時もある。ガチガチに握られたすし飯はご愛嬌(あいきょう)として、
粘土細工のように固まった揚げ出し豆腐に苦言を呈すると「あ、分量を間違った」とすぐ作り直した。
米国系の日本食チェーンの影響か、鉄板焼きも人気だが、
鉄板をたたいて「カンカンカン」と派手な音を立てるのが日本流と勘違いしている店が多い。
「妙技を披露しましょう」と張り切るシェフが、客席の前に料理を滑らせようとしたのは良いが、
勢い余って卵焼きの破片が顔に飛んできた。
(以下>>2-5あたりにつづく)
URLリンク(www.iza.ne.jp)
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