07/01/31 03:07:27
仏大統領選に“第3の男” バイル氏、左右泥仕合の隙突く
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【パリ=山口昌子】
今春の仏大統領選は、
最大与党である保守・中道の国民運動連合(UMP)のニコラ・サルコジ候補(内相)と
社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル候補(元環境相)が激突する展開になっている。
しかし、ここにきて両者のスキャンダル合戦や政策論争を背景に、
中道政党、フランス民主連合(UDF)のフランソワ・バイル候補(党議長)が
“第3の男”として浮上してきた。
最新の世論調査でバイル氏について「勇気がある」とみている回答が75%もあり、
77%のサルコジ氏に迫る勢いだ。ロワイヤル氏の57%を引き離している。
文化政策でロワイヤル氏を「信頼する」と答えたのが30%。
サルコジ氏は16%、バイル氏は15%だった。
UDFは地方の伝統的な富裕層に支持されている。
しかし、この層の人口減少に加え、ドストブラジ外相らUDFの有力議員が2002年のUMP結党に参加し、
弱体化の一途をたどっていた。
ところが最近になってサルコジ氏とロワイヤル氏が激しい泥仕合を展開。
サルコジ氏が内相の地位を利用して国家警察総合情報局(DCRG)を使い、
ロワイヤル氏の選挙戦顧問を調査したと、
スッパ抜きで知られる風刺紙「カナル・アンシェネ」が暴露した。
ロワイヤル氏と事実上の夫のオランド第一書記が早速、「国家的事件」とサルコジ氏を非難した。
サルコジ氏は「噴飯ものだ」と疑惑を一(いつ)蹴(しゆう)。
DCRGは「サルコジ氏の指示はない」と否定したが、
仏メディアはロワイヤル氏の弟もDCRGの調査対象になったなどスクープ合戦を繰り広げ、
泥仕合に拍車をかける。
ロワイヤル氏は、税制問題で社会党と距離を置く発言をしたほか、失言も目立つ。
新年早々の中国訪問では中国に遠慮してか「人権」を「人間性の権利」と述べたほか、
昨年の中東歴訪での失言やカナダ・ケベックの“独立”支持発言などもあり
「外交が弱点」との評価が定着しつつある。
サルコジ氏はこのところ6つの世論調査でロワイヤル氏を上回った。
敵失に加え、「過去との断絶」や「変化」の姿勢が評価されているからだ。
しかし、福祉重視の経済政策「社会モデル」を修正する方針を掲げているため、
保守支持層からも既得権の喪失につながると危惧(きぐ)する声が上がっている。
両候補の醜い足の引っ張り合いに有権者が嫌気を差せば、
バイル氏が漁夫の利を得る格好で2回目投票に進出する展開も考えられる。
★ ソースは、産経新聞 [日本] とか。
URLリンク(www.sankei.co.jp)
★ 関連スレ。
【フランス】大統領選、仏ではネット内でも右派・左派抗争[01/24]
スレリンク(news5plus板)
【フランス】サルコジ内相が内偵指示疑惑 仏大統領選はや泥仕合[01/28]
スレリンク(news5plus板)
とか。