07/12/03 12:16:07
北京五輪野球:先発変更への不満は日本の無知
【スポーツ朝鮮(台中)シン・ボスン記者】
2日、北京五輪予選を兼ねた野球アジア選手権の韓国対日本戦が終わった直後、日本の
星野仙一監督は怒りを見せた。韓国が先発メンバーを大幅に差し替えたことに不満を
漏らしたのだ。星野監督は「ビックリした。ルールブックにもないし、監督会議でも聞いた
ことがない。どうしてこんなことが起きたのか、説明してほしい」と語った。
これに対しキム・ギョンムン監督は「アマチュア規定が間違っている。1時間前に提出した
オーダー表は、監督同士があいさつし、試合開始前の整列時にオーダー表を交換する
までの間に差し替え可能だ。うちの先発に対しあっちが対抗策を出してくるかと懸念し、
先発を変えた」と説明した。果たしてこれは「先発オーダー偽装」という問題になるの
だろうか。
◆試合前の状況
試合前、キム監督は韓国の報道陣に先発メンバーをこっそり打ち明けた。キム監督は
「先発投手は田炳浩(チョン・ビョンホ)、ラインアップ1・2番は鄭根宇(チョン・グンウ)と
高永民(コ・ヨンミン)」と話した。日本の先発投手を成瀬と予想し、作成したオーダー
だった。その話を聞いたのはオーダー表提出のかなり前だった。
しかし、メディアに配られたオーダーは全く違っていた。先発は柳済国(リュ・ジェグク)、
1・2番は李鍾旭(イ・ジョンウク)と李大炯(イ・デヒョン)だった。あ然とした。
しかし、まもなくチーム関係者から説明があった。先発オーダー表は10分前まで変更
可能で、先発は田炳浩が正しいということだった。そして試合には韓国の報道陣に
話したメンバーが出場した。
これに星野監督は「電光掲示板の名前と違う」としてしばらく抗議したが、受け入れら
れなかった。
◆なぜ誤解が生じたのか
試合後、韓国野球委員会(KBO)のイ・ジンヒョン広報チーム長は「提出10分前まで
オーダー変更が可能ということを監督会議のとき確認した。マネージャーはこのオーダー
問題を不審に思い、この大会を主管する国際野球連盟(IBAF)に繰り返し確認、IBAFは
“1時間前のオーダーは予備エントリーなので変更可能”と答えた」と述べた。このため、
韓国は日本のオーダー変更を警戒したのだ。先発投手が田炳浩ということが伝われば、
日本も先発オーダーを変える可能性があるからだ。
先発オーダー表に関するIBAFの規定は以下の通りになっている。両チームは5枚の
オーダー表を作成、試合開始30分前(電光掲示板がある場合は慣例により1時間前)に
2枚提出しなければならない。そして試合開始直前に審判が見守る中、3枚のオーダー表
を交換することになっている。だが、あらかじめ提出したオーダー表は記録や電光掲示板
での作業に便宜を図るためのものだ。やむを得ない事情があれば、最終的なオーダー
表交換前までに変更できる。
したがって、韓国代表チームのオーダー変更には問題がなかった。星野監督の不満は、
規定をよく知らなかったためのものだ。
ソース朝鮮日報
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