07/12/02 11:30:30
■[weekly chosun]麗水万博、潘基文 … 日本は韓国の成功に嫉妬
~ 余裕を失った隣国に「韓国の余裕」を見せてあげれば
大韓民国・麗水(ヨス)77票、モロッコ・タンジール63票。11月27日未明にフランスのパリで開かれた
博覧会国際事務局(BIE)総会で、2012年麗水万博開催が決まった。昨年夏に、2014年冬期五輪
開催地に立候補した平昌(ピョンチャン)がロシアのソチに敗れているだけに、今回の決定は日本人で
ある私としても大変嬉しい事件だ。<中略>
しかし私は、麗水万博誘致過程を取材する中で苦い経験もした。「麗水万博」誘致をめぐって韓日
関係が軋轢を生じる姿を見たからだ。日本政府が麗水万博支持を韓国政府に伝えたのは、投票
の僅か1週間前、シンガポールで開かれた韓日首脳会談の席上でのことだった。東アジアの中で
一番遅い表明だった。どうしてこんなに遅くなったのか。<中略>
これには、麗水万博テーマが「海洋」であることも影響を及ぼしたようだ。「万博で日本海(東海の
日本式表現)を『東海』と呼んで、竹島(独島の日本式表現)の領有権を主張する展示が続いたら
どうするか?」 日本政府の中には、そう心配する声もあったようだ。しかし独島の領有権問題は
戦後ずっと続いている問題であり、両国は1998年10月に過去を総括して未来志向を明示した「韓
日共同宣言」を出している。
それでは、どうして今度はうまく行かなかったのか?私見を言えば、「韓日双方に責任がある」と
いうことだと思う。日本政府で働く知人たちは、「最近の日本外交は余裕が無い」と歎息する。私も
同感だ。誤解を恐れずに言えば、昔の日本外交はいわゆる「金持ちケンカせず」という外交だった。
かつて日本政府は、「世界第2位の経済力を誇る大国」という自負心とその経済力を重要な外交
カードとして活用するという戦略を取った。だから相手の主張に比較的寛容な外交を展開してきた。
「損して得とれ」という諺のとおり、「相手に理解を示すことが、日本の主張が耳を傾けられるように
なることに繋がる」という考え方だ。欧米が嫌うミャンマーやイランにさえ積極的に経済協力をして
きた。もちろん、アジア各国に対しては過去の戦争責任を償おうとする雰囲気も強かった。
しかし、最近は余裕がない。2006年秋に潘基文(パン・ギムン)氏が国連事務総長に当選したときも
そうだった。私は、アメリカのボルトン前国連大使の発言とは違って、最終的に日本は潘基文氏
支持に転じたと思う。しかし途中には「潘基文支持」を嫌がる雰囲気があったことも事実だ。潘基
文氏当選の半年ほど前、日本の外務省高官である友人が、同僚10人ほどと国連事務総長選を
話題にしたときのエピソードを語ってくれたことがある。その友人は知韓派で、「潘氏を支持したら
どうだろう」と提案した。しかし同意したのは、アジア関係の仕事をしていた高官だけ。それ以外の
官僚は、「日本を攻撃ばかりしている盧武鉉政権をどうして手助けするのか」「潘氏支持だなんて
とんでもない」と口をそろえて反対したという。
このような背景には、日本政界の右傾化が考慮されなければならない。福田政権発足でこうした
傾向に歯止めがかかったとは思うが、今の政界には「過去の戦争責任に対していつまでも謝罪
する必要は無い」と叫ぶ人相当増えている。政治家の発言を無視できないのは日本も韓国も同じ
だろう。
より深刻なのは、官僚たちにこの空気がかなり伝染しているということだ。前述した外務省高官ら
の対話もそうだし、2006年4月に独島周辺での日本の測量調査をめぐって韓日関係が緊張した
ときもそうだった。当時、首相官邸記者団に属していた私の周りには、「韓国側が日本の測量船
を沈没させるのではないか」という情報もあった。そうした中、日本政府高官から信じられない言
葉を聞いた。「沈没させるつもりなら沈没させたほうが良い。全世界が韓国の間違った行為を知る
ことになるから良いではないか。」 【 >>2-5 あたりに続く】
▽ソース:朝鮮日報(週刊誌「週刊朝鮮」掲載記事)(韓国語)(2007.11.30 19:06)
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