07/11/28 23:41:36
11月８日から11日にソウル近郊で開催されたゲームショー「Ｇ－Ｓｔａｒ２００７」のため
韓国に出張した。
今回、韓国に行って非常に驚かされたのが、「ニンテンドーＤＳ」を持ち歩いている人の多さである。
過去、韓国では日本のコンシューマー向けゲーム機が成功したことはなく、
初めて成功するハードになりそうな勢いだ。
ただ、大きな問題がある。海賊版市場が復活しているようなのだ。
・ウォン高でリーズナブルに
韓国ではこれまで、ソニー・コンピュータエンタテインメント（ＳＣＥ）やマイクロソフトが
ゲームしかできないコンシューマー機の販売に挑戦してきたが、日米欧などの地域と違い
成功を収めることができていない。
Ｇ－Ｓｔａｒに出展していた唯一のコンシューマー機は「Ｘｂｏｘ３６０」だったが、
デモ用のちょっとした展示ブースの設営で、お世辞にも力が入っているという感じではなかった。
日本市場は欧米から見て難しい市場だという意見がよく出るが、
ことコンシューマー機関連の企業にとって韓国市場は日本に輪をかけて難しい市場なのである。
ところが、2007年１月に韓国で販売を開始したニンテンドーＤＳが売れている。
９月末には韓国任天堂が、販売台数で58万台を超えたことを明らかにしている。過
去に「プレイステーション２（ＰＳ２）」が100万台を達成することには成功しているが、
年内にそれを超える可能性も出てきている。
ソウル市内では小学生とおぼしき子どもが遊んでいる姿を何度も見かけ、帰国の際の飛行機の中では
韓国の大学生たちが、ニンテンドーＤＳを使った「マリオカート」や「テトリスＤＳ」で
対戦して盛り上がっている姿を見た。
ニンテンドーＤＳのヒットは、一つにはウォン高が関係していることは間違いないだろう。
ウォンはここ数年急ピッチに上昇しており、「ＤＳＬｉｔｅ」の設定価格15万ウォン（約１万8000円）は、
一般市民の所得に対してもリーズナブルな価格帯になってきている。（中略）
・ソフトが売れず違法コピーに流れる実情
ただ、韓国でのニンテンドーＤＳの成功は必ずしも喜ばしい状況ばかりではないようだ。
ソフトが売れていないというのだ。
韓国任天堂の９月末の発表では、「脳トレ」「ニュースーパーマリオ」が20万本、
「えいご漬け」「ニンテンドッグス」が14万本、「マリオカートＤＳ」が11万本と、10万本以上売れたタイトルが
５本に及ぶことを明らかにしている。
相変わらず任天堂タイトルが強いといえるが、ハードの販売数に比べソフトの販売数が少ない印象を受ける。
ソース（>>2以下に続きます）
URLﾘﾝｸ(it.nikkei.co.jp)