07/11/26 14:41:36
【ワシントン25日共同=川北省吾】
北朝鮮が六カ国協議の合意に基づき、年末までに申告すると約束した
「すべての核計画」の第一次リスト案で「核兵器本体」の場所の明示は拒否する一方、
核兵器原料となるプルトニウムなど「核分裂性物質」の申告には応じる意向を
米国に伝達していたことが二十五日、分かった。米政府当局者が明らかにした。
米国は北朝鮮が「最大五十二キロ」のプルトニウムを製造したと推定、
これが核兵器化されたのかどうかに大きな関心を寄せている。
北朝鮮の対応は、核兵器化したプルトニウムの有無の開示にも含みを残しており、
正確に申告すれば、米国は六カ国協議の首席代表会合に諮り、
北朝鮮のテロ支援国家指定解除を年内に議会に通告する見通しだ。
しかし、プルトニウムの申告量が米国の推定製造量を大きく下回り、
両者の食い違いについて納得のいく説明が得られなければ
「解除通告が遅れる可能性もある」(六カ国協議筋)とされ、水面下で米朝の激しい駆け引きが続いている。
米政府当局者によると、米国は今年、中国・瀋陽で行われた米朝間の協議で、
申告すべき事項を記した非公式文書を北朝鮮側に渡したが、
北朝鮮は核兵器の貯蔵場所などを一次案に盛り込むことを拒否した。
このため同案では「核兵器本体の場所などは含まれないが、核分裂性物質は申告される」(米政府当局者)方向。
六カ国協議筋は「核兵器本体に含まれるプルトニウムの情報が示される可能性がある」と述べた。
指定解除の主要要件のうち、北朝鮮・寧辺の核施設無能力化は比較的順調に進んでいるため、
プルトニウムに関する申告が信頼できる内容であれば、
米国も核兵器に関する申告先送りを容認できるとみられている。
ソース 中国新聞
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