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【朝日新聞】福田外交、長くたれ込めていた霧が晴れたような印象―日中韓の共鳴を生かせ[11/21] - 暇つぶし2ch1:すらいむ一夜干φ ★
07/11/21 11:47:39
福田外交―日中韓の共鳴を生かせ

 日本と中国、韓国の3カ国による対話の歯車がようやく回り始めた。

 シンガポールを訪問中の福田首相が中国の温家宝首相、韓国の盧武鉉大統領と
それぞれ会談し、さらに3首脳の話し合いが行われた。今後、外相などさまざまな
レベルで3カ国が協議する場を設けていくことで合意した。

 長くたれ込めていた霧が晴れたような印象である。小泉元首相が靖国神社参拝を
繰り返したことで、中国、韓国との関係は極端に悪くなっていた。安倍前首相になって
改善の兆しが見え、それがいよいよ軌道に乗ってきた。

 3カ国で話すべき課題はたくさんある。北朝鮮の核開発や拉致問題、地球温暖化対策を
はじめ、将来の東アジア共同体をにらんでの協調も欠かせない。

 この地域で日本の経済力は抜きんでた存在であり、韓国も技術力などでそれに次ぐ。
巨大市場の中国は世界の生産基地であり、軍事力も大きい。3カ国がしっかり意思疎通
できれば、地域全体の平和と繁栄に好影響を及ぼすのだ。

 当たり前の外交戦略なのに、なかなか前に進まなかった。歴史認識の問題がブレーキに
なってきた面が大きい。

 8年前、当時の小渕首相が金大中韓国大統領と語らい、東南アジア諸国連合(ASEAN)
との交流の場を利用して、おずおずと3首脳の朝食会をもったのが始まりだった。

 今後は、ASEANの場を離れて、3カ国の協議の枠組みを発展させていくという。
この流れを歓迎する。

 その土台となったのは、中国との関係修復だ。首相は「年内、もしくは年始」に訪中する
意向を表明した。続いて胡錦濤国家主席が訪日すれば、小泉時代のマイナスは完全に
過去のものとなろう。

 もちろん、中国側は歴史問題や台湾問題で日本にくぎをさしたし、東シナ海のガス田
開発など懸案もある。中国の軍備増強や国際ルールにのっとった経済活動など日本側
から注文すべき点も多い。

 大事なのは、双方の指導者が信頼関係を培うことだ。両国の首脳には率直かつ建設的な
交流を積み重ねてもらいたい。

 思えばちょうど30年前、首相の父、赳夫氏はASEAN首脳会議に招かれたマニラで
「福田ドクトリン」を表明した。アジアの国々との間に心と心が触れ合う関係を築きたい。
その考え方は以後の日本のアジア外交の礎石となった。

 首相も同じ東南アジアの地で、アジア外交の再構築に乗り出した。日中韓の基盤固めは
その出発点だろう。

 直前には訪米し、かねて唱える「強固な日米同盟とアジア外交との共鳴」を演出して
みせた。福田外交はとりあえず順調に滑り出したと言える。

 次の課題は米国、中国とどのような関係を築き、アジアにどんな繁栄と安定の構造を
作り出すのか、具体的なビジョンを示すことだ。「新福田ドクトリン」を聞かせてもらいたい。

朝日新聞
URLリンク(www.asahi.com)


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