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★宋外交部長官が米国で語った「ベアリング論」とは
宋旻淳（ソン・ミンスン）外交通商部長官は9日、「北東アジアにおける韓国の役割は、北東アジア安全保障
や協力のための平和メカニズムと名付けられた平和装置のボールベアリングのようなもの」と述べた。
宋長官はこの日、米ワシントンDCのウッドロー・ウィルソン・センターで「21世紀の韓米同盟の挑戦と機会」を
テーマに講演を行った。ここで宋長官は、「米国は（平和）装置が全体的にうまく作動するよう、
ボールベアリングの韓国を堅固にするのに強い利害関係を持っている」と語った。
ベアリングとは、決して大きくはないが軸を正確かつ滑らかに回転させるのに必要な中核部品のことだ。
宋長官は北朝鮮の核問題解決をはじめとする北東アジア安保問題で、韓国と韓米同盟の大切さを強調
するため、ベアリングを例に挙げたものと見られる。
宋長官の「ベアリング論」は盧武鉉（ノ・ムヒョン）大統領が2005年3月22日に陸軍第3士官学校卒業式の
演説で現政権の基本戦略として示した「北東アジアのバランサー論」から派生したものと受け取れる。
このとき盧大統領は、「今や韓国は韓半島（朝鮮半島）だけでなく、北東アジアの平和と繁栄のため
バランサーとしての役割を果たしていく。ただすべきことはただし、協力すべきことは協力しながら主権
国家として当然の権限と責任を果たしていく」と宣言した。これに対し米国側は、「盧大統領が主権を
掲げ韓国独自の役割を強調した“北東アジアバランサー論”は韓米同盟に相反する」という見方を示してきた。
宋長官はこの日、「ベアリング論」を語った後、「北東アジアで力の空白を望む国はない。北東アジアを
安定させる存在として米国の役割は必要」と述べた。北東アジアバランサー論に比べ、「ベアリング論」
は同盟国・米国の役割に配慮しているのが違いと言える。
また、宋長官はこの日の講演で、昨年核実験を行った北朝鮮のことを「部屋の中で手りゅう弾のピンを
抜き、手に持っている人」に例え、「北朝鮮の核兵器をはじめとする核開発計画はすべてなくすべき」
と強調した。
ワシントン＝李河遠（イ・ハウォン）特派員
（朝鮮日報／朝鮮日報JNS 2007/11/12 09:39:18）
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