07/11/09 12:43:28
高村正彦外相は9日午前、外務省で行った閣議後の記者会見で、日本と中国の間で懸案と
なっている東シナ海のガス田共同開発について、「立場の相違があるので非常に困難だが、
協議を加速して中国側が何らかの政治的決断を下し、日本も柔軟に対応して、この問題を
解決させるのが重要だ」と述べた。
高村氏は、福田康夫首相の中国訪問について、「年内とか年明けだとかいろいろ言われて
いるが、まだ決まっていない。ただ福田首相はできるだけ早く訪中したいと思っている」と
説明。ガス田共同開発の問題が解決しなければ福田首相の訪中は難しいのか、との質問
には、「必ずしもそうではないが、何とか福田首相の訪中までに道筋がつけばいいなと考え
ている」と語った。
その上で、「仮に福田首相が訪中するとして、何の報告もしないということはあり得ない。
非常に困難な問題だが、良い報告を両首脳に上げられるよう全力を尽くしている」と語り、
2007年秋に実現しなかった日中共同による報告を福田首相の訪中までに行いたいと指摘した。
日中外相会談のテーマに
また高村氏は、日中両政府が年内に北京で開催することで合意している「日中ハイレベル
経済対話」に関連して、「仮にわたしが公式に訪中して日中外相会談が行われれば、この
問題に触れないということはあり得ない」と語り、テーマとして取り上げる考えを示した。
高村氏は、11月14日に東京で「東シナ海資源開発問題に関する日中局長級会議」(第11回)
を開催することも明らかにした。
URLリンク(www.bloomberg.com)