07/11/03 14:25:50
国際漢字会議の主導権喪失に懸念
東アジアで国ごとに漢字の字体が異なる不便さを解消できるか。韓国、中国、台湾、日本の学者が先月
31日、字体を統一した5000-6000字の標準漢字をつくろうと合意したことで、1991年の発足から17年目を
迎えた「国際漢字会議」が新たな局面を迎えている。また、中国側が突然「繁体字と簡体字の平和的共存」
を主張し、非常に積極的な姿勢を見せたことは注目に値する。これにより、協議には弾みが付いたが、韓
国の出席者は「会議の主導権が中国に握られる」との懸念をにじませた。
◆4年ぶりの会議
国際漢字会議は、1989年に韓日協力委員会合同総会で、韓国側が共同議題として提案した「漢字標準
化問題」の産物だ。シン・ヒョンファク元首相が主導的役割を果たし、その後は鄭秉学(チョン・ビョンハク)
氏を会長、南広祐(ナム・グァンウ)、李在田(イ・ジェジョン)氏らを理事とする国際漢字振興協議会が発足
し、過去7回の会議を率いた。
2001年にソウルで開かれた第6回会議では、中国の「康熙字典」に基づき各国で字形と画数が同じ漢字
1996字を共通漢字の基準とする成果も挙げたが、各国の立場の違いから2003年に東京で開いた第7回を
最後に会議が開催できなかった。その間にシン首相をはじめとする草創期のメンバーが死去した。
こうした中、これまで最も消極的な態度を示してきた中国が突然、政府レベルで「全費用を負担するので、
北京で会議を開こう」と打診してきたのだ。
◆強い自信感示した中国
今回の第8回会議で、李応百(イ・ウンベク)ソウル大名誉教授、金彦鍾(キム・オンジョン)高麗大教授ら
韓国側参加者らは、標準字体に関し非常に具体的な研究成果を蓄積した論文を発表した。台湾の参加者
も正字を「繁体字」と呼ぶこと字体が好ましくないとする視点を提示し、伝統文化を継承した字体は正字だ
と力説した。
中国側は会議の冒頭から終わりまで自信満々だった。字形を統一する国際的な努力を通じ、漢字を世界
に普及するのに主導権を握っていくという思惑が見て取れた。漢字を「東アジア共通の文化遺産」としてで
はなく、「中国のものだ」と強調する発表もあった。そして、繁体字と簡体字のどちらかをなくすのではなく、
両方の「和解と共存」を求めるというのが中国側出席者の主張だった。中国社会科学院語言研究所の董
コン研究員は「繁体字も簡体字も中華文化の伝達手段であり、炎帝と黄帝を祖先とする中国同胞の歴史
的遺産を大事にしなければならない」と指摘した。
◆中国抜きでは協議不可能
こうした中国側の態度は、最近の経済成長で台頭した新興民族主義と密接な関係があるというのが韓国
側出席者の見方だ。金彦鍾教授は「期待とは異なり、繁体字もなくさないが、簡体字も捨てないというのが
中国の立場であることが確認できた」と話した。中国の一部の学者は個人的な発言で「こうしておけば、いつ
かは繁体字がなくなり、簡体字で統一される」と彼らの希望的観測を述べていた。本来は台湾で開催する
順番だった次回会議を中国側が「韓国で開くべき」と主張したのも、こうした雰囲気と無関係ではない。
韓国側関係者は「中国が今後も自国の立場だけを強く主張し続けるならば、まず韓国、北朝鮮、日本、
台湾、香港などがまず漢字の『第1段階統一』を図ることも考慮可能で、そのためには韓国での漢字教育
をさらに強化する必要がある」と指摘した。
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