07/11/01 12:41:29
自動車大国日本は、中・大型セダン、スポーツカーはもちろん、ピックアップトラックに至るまで、作る
ことができない車はないが、実際の日本市場で「売れる車」は、ずばり3種類。軽自動車、小型ハッチバ
ック（後面ドアが上方に開く車）、家族用ミニバンだ。その中でも、最近は軽自動車の人気が断然高い。
日本における昨年の軽自動車販売比率は乗用車全体の32.5％で、ここ3年間、乗用車の市場規模そ
のものが小さくなりつつある中にあっても、軽自動車の販売台数はむしろ増える傾向にある。販売順位
でも、軽自動車・小型車がトップ10のうち7‐8割を占めている。車体が大きく燃料を多く消耗する大型セ
ダンや大型SUV（スポーツタイプ多目的車）はほとんど売れていない。
一方韓国では、原油高により小さくて燃料費が少なくて済む車に対する必要性が切実であるにもかか
わらず、軽自動車の販売比率が極めて低い。2000年の乗用車販売全体の8.8％から、昨年は半分以下
の4.2％にまで落ち込んだ。また、販売順位トップ10圏内に入る車種も、ほとんど中・大型車や準中型車
以上が占めている。
先月26日に開幕した東京モーターショーには、限られた空間を活用・利便性を極大化した最新の多様
な軽自動車が展示されていた。モーターショーの会場で出会ったある日本人記者は、「日本では中・
大型セダンの市場自体が消え去りつつあり、都心に住む若者層は、経済的で駐車しやすい軽自動車を
購入するのが一般的だ」と語った。
◆車内空間を大幅に広げ、装備も豊富な軽自動車が登場
日本ではスズキやダイハツのような、伝統的に軽自動車を専門に扱うメーカーのほかにも、日産、
ホンダ、マツダ、三菱、スバルといったメーカーも先を争って軽自動車を発売している。販売台数が伸び
ており、軽自動車抜きでは、日本市場から押し出されてしまうほかないためだ。これらの自動車メーカー
が発表した軽自動車は30種以上。消費者としては、多様な製品を安い価格で購入することができる利
点がある。日本では全長3.4メートル、幅1.48メートル、エンジン排気量660cc以下の車両を軽自動車と呼
ぶ。現在、日本全国で2000万台以上普及している。新車の値段が80万‐150万円と、排気量2000cc級の
乗用車の半分以下で、購入・維持に掛かる費用は2000cc級乗用車の20‐30％程度だ。もちろん、車が
小さいため燃費も安くつく。
特に、今回の東京モーターショーに世界で初めて公開されたダイハツの「タント」は、軽自動車規格を
維持しつつも既存の車両より車内高を25ミリ、車内幅を50ミリ、車内長を150ミリ広げ、軽自動車とは信じ
られないような内部空間を演出し、話題を集めた。また車体左側の助手席ドアと後部座席ドアの間にあ
る柱（センターピラー）をなくす方法で入り口を広げ、乗り降りしやすいように作られているのも特徴だ。
さらに、初めて公開されたスズキの「パレット」は、後部座席ドアを電動式スライドドアにして、乗降時ドア
に手を触れる必要がないように仕上げた。また前輪は最大限前へ、後輪は最大限後ろへずらし、マウンテ
ンバイクを畳まずに載せられるだけの車内空間を確保した。
>>2に続く
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