07/10/29 21:23:04
【今日のブログ】事故賠償、命の値段は平等か?
2007/10/29(月) 20:24:01更新
中国では、交通事故にあっても、都市戸籍と農村戸籍で賠償される金額が異なっていた。先日北京に
出稼ぎに来ていた農村戸籍の男性が事故に遭い、初めて都市戸籍と平等に扱われ、大々的に取り
上げられた。以下はその話題のブログより。
--
農村から北京に働きに来ていた31歳の男性(農村戸籍)が交通事故で死亡し、その家族が北京市の
都市住民基準の死亡賠償を求めていた訴訟で、23日、裁判所はこの男性は都市住民と同等と見なし、
「同命同価」という判決を下した。
この「命の値段」の話題は以前からあり、どれほど続いているのか分からないが、ようやく第一歩を
踏み出した。しかしこれで解決したと言うにはまだ早く、道のりはまだまだ遠い。
この問題は本来解決は難しくないはずだが、しかし今日に至るまで解決していない。北京の「命の平等」
の判決も、ただ局地的な判決で、通常の居住地と主な収入源が北京であるという条件が付く。もしも
居住地と収入源が北京でなかったとしたら、このような判決は出なかったことは明らかだ。都市農村格差、
業種格差、地域格差は「命の価値の不平等」という形でいまだ存在している。
「命の価値の不平等」は戸籍制度に由来している。一昨年重慶で起きた交通事故で3名の少女が命を
失ったが、農村戸籍の少女への賠償は5.8万元だったのにもかかわらず、都市戸籍の同級生は20万元
の賠償金が支払われた。農村戸籍の少女の父親は、「同じ命ではないか、同じ学生ではないか、なぜ
農村の子供の命は軽くみられるのだ。」と嘆く。
「同命同価」と強調するのは命と命の間の平等のためである。たとえどこから来ようとも、どんな職業で
あろうとも、収入の多い少ないに関わらず、全て平等にみるべきであろう。
--
(出典:洪巧俊的BLOG意訳編集)
(編集担当:長谷川昌志)
(中国情報局 2007/10/29(月) 20:24:01)
URLリンク(news.searchina.ne.jp)