07/10/26 13:50:31
【ワシントン笠原敏彦】
米下院外交委員会のアジア・太平洋小委員会などによる合同公聴会が25日、
北朝鮮核問題をテーマに開かれ、証人のヒル国務次官補に対し、
超党派の議員から北朝鮮のシリアへの核開発協力疑惑など核拡散への強い疑念が噴出した。
ヒル次官補は北朝鮮との協議で同疑惑を取り上げたことは認めたが、
一貫して疑惑の真偽に関する回答を避け、
「いかなる合意も拡散問題に目をつぶっては受け入れない」との基本姿勢を示すにとどまった。
ダン・バートン議員(共和)は、クリントン前政権時代に米朝枠組み合意(94年)を結びながら
高濃縮ウラン開発を続けた北朝鮮に対し強い疑念を表明。
「北朝鮮がシリアに核技術を渡した紛れもない可能性がある。
中東は火薬庫であり、事態に適切に対処しなければ悲劇につながる」と語り、
北朝鮮へのエネルギー支援などの予算措置を認めるには真実を知る必要がある、と訴えた。
また、シリアがテロ支援国家に指定されていることなどから、
北朝鮮のテロ支援国家指定解除問題と絡めて核協力疑惑を追及する場面も目立った。
デービッド・スコット議員(民主)は、
北朝鮮がレバノンのイスラム教シーア派民兵組織「ヒズボラ」を支援しているとの疑惑に触れ、
「北朝鮮はヒズボラに武器を供給し、訓練を行ったのか」とただした。
ヒル次官補はこの質問には「非難を裏付ける確かな情報は知らない」と答えたが、
核協力疑惑では「機密情報を論議する立場にはない」と回答を避け続けた。
一方、ヒル次官補は6カ国協議合意に基づく北朝鮮の核計画の完全な申告について、
今後2週間以内に北朝鮮がそのリストを提出するとの見通しを示した。
また核施設の無能力化で年内を期限とするのは寧辺(ニョンビョン)の黒鉛減速炉など3施設にとどまるが、
その後も「すべての核施設」の無能力化作業を続けることで各国が合意している、と明かした。
ソース 毎日新聞
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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