07/10/23 23:58:46
★ドイツ政府高官、中国によるサイバースパイ行為を非難
ドイツでは企業や政府機関がほぼ毎日のようにインターネットでスパイ攻撃を受けているが、それらは中国
から仕掛けられたものだ―。ドイツの政府高官が10月22日、そう語った。
22日にベルリンで開催された産業スパイに関するカンファレンスにおいて、ドイツの情報機関である連邦憲法
擁護庁(BfV)の副長官ハンス・エルマー・レンベルク氏は「われわれの見解では、こうしたデジタル攻撃には
中国政府が関係している」と語った。
「攻撃の激しさ、手法、規模だけでなく、とりわけターゲットがこの見解を裏付けている。ドイツの政府機関や
企業が攻撃のターゲットにされている」と同氏。
今年8月には、ドイツのメディアが「中国人民解放軍と関連があると見られるハッカー集団がドイツ中央省庁の
コンピュータにスパイプログラムを感染させた」と報じている。中国政府はこの報道を否定し、「中国では
ハッキング行為は全面的に禁じられている」と語っていた。
「この状況は一部では、“中国によるサイバー戦争”とも呼ばれている」とレンベルク氏は語り、こうしたサイバー
攻撃に対する防御には新たな概念が必要とされていると指摘している。
また同氏は、中国企業が競合他社に関する情報を合法的な方法で収集しようとする行為と国の主導による産業
スパイ行為とをはっきり区別することの重要性も指摘している。
同氏によると、中国が産業機密や政府機密に対する関心を高めている背景には、世界最大の経済力を持ちたい
という同国の願望があるが、同国が西欧諸国に追い付くためには「ハイテクの大規模な移転」が必要だという。
「中国は技術面での後れをできる限り迅速に解消すべく、政治、軍事、企業戦略、および科学に関する情報を
世界中で熱心に収集している」とレンベルク氏。
同氏によると、攻撃によく使われているのは、「トロイの木馬」式のメールプログラムやWebサイトのハッキングだという。
■攻撃は「驚くべき勢い」
ドイツの中央省庁や政府機関に対する攻撃は「驚くべき勢い」で行われており、ハッキングの実行者は攻撃が
見破られていることについては気に留めていない様子という。
「ほぼ毎日のように新たな攻撃が検出されている」とレンベルク氏。
また中国は、古典的なスパイ手法も用いている。
「在ドイツの中国大使館や中国系メディア機関では、諜報員を秘密裡に採用できる」とレンベルク氏。
また同氏によると、中国企業と合弁事業を行っている企業も危険にさらされている。
もっとも、そうしたスパイ活動を行っているのは中国だけではない。
「ロシアの情報機関はドイツにおいて、軍事、政府、経済、科学などの分野の重要な情報を入手すべく、
オープンな手法と秘密裡の方法の両方を用いて熱心に情報収集に励んでいる」とレンベルク氏。
また同氏によると、ほかにも幾つかの国々がドイツに諜報員を送り込み、軍用にも民生用にも利用できる
デュアルユース装置を調達したり、核兵器などの非合法兵器技術のノウハウを得ようとしているという。
そうしたデュアルユース技術を調達したがっている国として、同氏はイラン、北朝鮮、パキスタン、シリア
などを挙げている。
(ITmedia News 2007年10月23日 14時40分)
URLリンク(www.itmedia.co.jp)
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