07/10/21 10:05:22
米ABCテレビは19日、イスラエルが9月にシリアで実施した空爆の標的について、
スパイ活動を通じて地上で撮影した写真をもとに、
北朝鮮から設計情報や技術支援を得た核関連施設だと判断していた、と報じた。
米国もこの写真の提供を受けたが、核分裂に起因する放射性物質が検知されていないことから
軍事行動は回避した。しかしイスラエルは米国の説得に応じず、攻撃に踏み切った、という。
匿名の「米政府高官」の話として伝えた。
同テレビ電子版によると、標的は、イラク国境から約160キロの砂漠地帯の中を流れる
ユーフラテス川沿いにあり、遅くとも今年1月には構造物の存在が探知されていた。
イスラエルの秘密情報機関モサドがこの夏、
内部の協力者か、職員を装い潜入させたスパイに撮影させた写真多数を入手した。
強化された壁を持つ円柱状の構造物や、冷却水の取水用とみられるポンプ施設が写っていた。
建設中でむき出しの鉄筋も見られたという。
この米高官はABCに対し、施設は北朝鮮の設計に基づいて建設されており、
使われた技術やその水準から、北朝鮮の専門家による支援があったとみられると語った。
米国もヘリ搭乗の特殊部隊による攻撃を検討する段階まで進んでいたが、
ホワイトハウスが攻撃すべきでないと決定したという。
ただしABC報道は、北朝鮮が設計したプルトニウム製造に適した原子炉を、
実際は黒鉛減速炉なのに「軽水炉」とした。全体も情報源が1人だけで信頼性は不明だ。
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19日付の米紙ワシントン・ポストは米当局者らの話として、
シリアがイスラエルに空爆された施設の解体を開始したと報じた。
同紙は「国際的な調査から逃れようとする企てだろう」とし、
シリア当局が証拠隠滅を図っているとの見方を示した。
ソース 朝日新聞
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