07/10/15 16:41:23
かつて老子は道家思想に即して望ましい君主の順位を付けた。最上位は「民たちの生活に直接干与せず、
民たちにはいないに等しく感じられる王(帝力何有於我哉)」だった。次は民たちが親愛してほめたたえる王。
3位は権力を振りかざして刑罰で治める覇権政治の指導者だった。これよりひどい「最低の王」は民たちに
よって蔑視あるいは嘲弄の対象になる王だった。
このごろ日本では入試シーズンを控え受験生の間で広がっている新造語がある。“アタシ、もうアベしちゃ
おうかな”。
先月、突然辞任を発表した安倍首相の突出行動を当て付けて、試験をあきらめたい心情を表す言葉だ。
指導者が新造語を通じて嘲弄の対象になったのだ。受験生だけではなく日本社会全般に急速に広がった
新造語がもうひとつある。‘KY’。
「空気」の頭文字である‘K’と「読めない」の頭文字‘Y’を結合した言葉だ。「現実がどうなのかきちんと把
握できない人」を意味するが、この新造語の主人公も安倍前首相だった。“KY”は、最初10~20代の若者
たちがインターネットの書き込みで主に使った。そして最近は、年配の国会議員たちもおおっぴらに「KY首
相」という新造語を使うようになった。
最近韓国の国立国語院が新造語辞書に「ノムヒョンスロプタ」という単語を加えて発刊すると、青瓦台が
「国家元首に対する冒涜だ」と言って熱くなった。意味は「期待を裏切り失望させることがある」だそうだ。
本は回収されなかったが、青瓦台の抗議のためか、追加配布は中断した。新造語の対象になった当事者
は悔しいかもしれないが、多くの国民がうなずけば、それで新造語が成立することは韓国も日本も同じだ。
嘲弄の対象になる君子が「最低の指導者」だと言った老子は、指導者の最も重要な品性とは「民を信頼し、
干渉しないこと」と言った。最も肝に銘じなければならない言葉として「貴言」を挙げた。まともな指導者は
いたずらに干渉せず、言葉を惜しむというものだ。
我が指導者がどれほどの指導者かは論外だとしても、青瓦台が新造語辞書にまで干渉して、大統領が
「支持率が大きく上がったので、しばらくはまた使える元手ができた」「憲法上北朝鮮も我々の領土なのに、
その中に線(西海の北方境界線)を引いておいて“領土線”だと主張すれば混乱する」と国民を混乱させて
いるのは、どう見ても老子の教えとは大きく食い違っているように見える。
URLリンク(japanese.joins.com)
【ネット】 日本ネチズンの間で「アベする」「アサヒる」が話題~ハングル表記も★2[10/01]
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