07/10/11 15:05:34
★なぜ日本の動漫が中国の若者を惹きつけるのか
遠藤 誉
このシリーズでは、日本の動漫(アニメ・漫画)がいかに中国の青少年の心を惹きつけたかという代表的な例として、
90年代半ばに大ヒットした「スラムダンク」や「セーラームーン」を取り上げたが、実は日本に出現した動漫は、どんな
ものでも全て中国大陸に上陸していると断言しても過言ではない。1981年にさっそうと現れた「鉄腕アトム」は、10年間
におよぶ文化破壊と鎖国の中で生きてきた中国庶民に非常に大きな、そしてあまりに新鮮なショックを与えたため、
「アトム」はいつまでも煌びやかな希望の星として庶民の心の中に温かく生き続けている。
日本動漫の最初の上陸の仕方がこういう風であったから、入り口の時点で好意的な目で見られているという受け容れ環境
が中国にはあった。あれから26年。約30年近い歳月が流れ、中国の発展と進歩には目覚しいものがあるというのに、
それでもなお今の若者の心を惹きつけて離さないのはなぜなのか。むしろ年を追うごとにその熱狂さは、ますます激しく
なっているとさえ言える。
■ウェブに寄せられた「日本動漫」ファンの声
この魅力のカギを解き明かすため、多くの取材を試みていた時に、私は「百度知道(バイドゥ・ズーダオ)」に面白い
問答が載っているのを見つけた。「百度知道」というのは投稿型の検索サイトで、中国庶民がよく使う検索サイト
「百度Baidu」のサービスの一つである。
このサイトの特徴は、ユーザーが何か知りたいことや解決してほしい問題を抱えているとき、YahooやGoogleのように
キーワードを入れるのではなく、「文章」で「質問」を書き込み、ウェブ上に公開して「返答」を待つ、というサービス
形式にある。この掲示板に次のような呼びかけがあった。
「誰か、私を助けてください。私は日本語学科で勉強している大学生です。実は、<日本の動漫>というテーマで論文を
書こうとしています。日本の動漫ファンの皆さん、あなたたちは、なぜ日本の動漫に惹きつけられたのか、その理由を
教えてください(私自身も日本の動漫ファンの一人ですが、でも論文を書くには客観的な意見が必要なんです)皆さん、
どうか私に力を貸してください」
こんな呼びかけに対して、多くの回答が寄せられ、それが掲示されていた。渡りに船だ。中国の若者たちが日本の動漫に
なぜ惹きつけられているのか、回答の中から代表的なものを整理してご紹介しよう。
■「ストーリー」「絵」「声」「想像力」…
1:そうねぇ、日本の動漫の一番すばらしいところは何といってもストーリー展開。アニメは、その動画効果が抜群。何回
でも見たいという気になるわ。(つづく)
(NBonline 2007年10月10日 水曜日)
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
(関連記事:中国”動漫”新人類)
「スラムダンク」が中国にもたらしたもの
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
「先生、私はセーラームーンを見て日本に来たんです」
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(前スレ)★1のたった時刻 :2007/10/10(水) 22:30:42
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