07/10/10 14:28:42
国立慶州博物館が所蔵・展示している初期鉄器時代の代表的な遺物5点が、
実は偽物(複製品)だという主張が提起された。問題の遺物は、
1920年に慶州市入室里で東海線の鉄道工事の際に発見された銅剣2点、
銅矛2点、銅戈(どうか)1点の計5点。
紀元前2-1世紀ごろのもので発見直後に複製品が製作されたが、
光復(日本の植民地支配からの解放)後に
日本人と思われる複製品の所蔵家が慶州博物館に置いていったという。
本物は現在国立中央博物館に所蔵されている。
しかし、こうした事実はこれまで明らかになっておらず、
偽物の遺物は初期鉄器時代を代表する文化遺産として各種書物にも紹介され、海外でも展示された。
前国立中央博物館長で竜仁大学の李健茂(イ・ゴンム)教授は、
13-15日に慶州博物館で開かれる国際学術大会において、こうした事実を発表する予定だ。
李教授が偽物だと指摘した遺物5点は、1945年8月に慶州博物館に収蔵されたと
遺物カードに記録されている。
しかし、朝鮮総督府博物館は 1921年3月31日、この遺物とそっくりな入室里出土の遺物5点を
日本人モルオカ氏から購入している。この遺物は光復以後、中央博物館が引き取った。
李教授は1970年代中盤、慶州博物館で勤務しているとき、中央博物館と慶州博物館に
そっくりな遺物5点があるという事実を発見した。同じ鋳型で鋳造すれば、同一の青銅器を作ることができる。
しかし、その後詳しく検討した結果、両博物館に所蔵されている遺物は、
同じ鋳型で作られたものではないことが分かった。
ソース 朝鮮日報
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