07/10/07 22:00:19
ウランバートル・ポストによれば、中国製のインスタントラーメンを
食べた学生2人が、中毒死したそうだ。どうやらインスタントラーメンに、
毒性廃水が含まれていた?とか。これだけの情報で簡単に判断する
のはばかれるが、「地溝油」を使っていたな、と私は直感的に思った。
「地溝油」とは、工場などの排水溝、下水溝にたまった油を集めて精製
した安物の食用油脂。中小企業のつくる超安いインスタント・ラーメンに
使われることがあり、こういったインスタント・ラーメンは中国でも「毒方
便面」(毒入りインスタントラーメン)と呼ばれている。
急性胃腸炎をおこしたり、食べ続けると発がん性等も指摘される。
ウランバートルの事件のように、急死するケースは今のところ、中国国内
では確認できておらず、新聞ではとりあえずスルーさせていただくが、
こういう事件が本当におこりうるだろうなあ、と思わせる中国の食用油
(脂)のすさまじい実態を今回、紹介したい。
(中略)
この原稿に出てくる残飯油とは、中国語で●水油という。●水とは、
どろどろのかゆ状のものをさし、一般にレストランから出てくる残飯の意。
中国では街のレストランは毎日大量に出る残飯をブタのエサや肥料用に、
農民に回収してもらう。ところが、中華料理は油分が多いので、これから
油を搾り取って売ればいいや、と思いついた。
「下水溝油」とは「地溝油」。さきに説明したとおり、食用油工場などの
排水溝や近くの下水から回収した汚水に含まれる油を加工したもの。
一応2つの言葉にわけているが、一緒くたに廃物の再利用油の意味で
使われることも多い。
残飯油も下水溝油も、もし工業用につかわれたとしたら、立派なリサイクル、
あったまいいね、中国人、日本もみらわなくっちゃ、と誉められたことだろう。
実際に湖北省武漢市では、残飯油を「バイオディーゼルオイル」として商品化
され昨年10月には市場にでている。
しかし、油は食用油が一番、簡単に売れる。バイオオイルとして、工業用
に使うには、営業許可証とか、納入書類など、なにかとややこしいが、近所
のレストラン、食堂、屋台に売るには、なんの証明書もいらない。だから、
食用に売るヤツも、それを買うヤツもあとを立たないのだ。
というわけで、中国生活を満喫しようと、地元の人のいくような屋台で、
巻餅などを食べてしまう留学生の方は、中国にとけ込むのもいいが、
そこで使われている油が、ハエがぶんぶんうなる非衛生な地下工場で
つくられた残飯油かもしれない、と想像してみよう。きっと食欲がなくなる。
残飯油は、ときに一口食べただけで急性胃炎や、とめどもないような
下痢になるほど質が悪いものもあるし、本当にあぶないよ。
(以下略。元ソースはかなり長いため、ソース元でご確認下さい)
ソース(MSN産経ニュース・福島香織氏)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)