07/10/04 17:43:40 株 BE:142686162-DIA(251072)
■総連のドン揺さぶる意見書
今年7月23日、東京・富士見の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部(会館)に元幹部が乗り込み、
許宗萬責任副議長の辞任を直接求めるという前代未聞の出来事があった。
徐萬述議長を訪ねて文書を手渡したのは朴応星・朝日経済交流促進会顧問(元総連経済局副局長)だった。
文書は「総連中央会館の売買事態に対する我々の意見」であり、朴氏のほか、鄭文策・元総連中央監査委員会
副委員長、李範洛・元在日本朝鮮信用組合協会会長、崔益佑・元隆興貿易社長の総連元幹部計4人の署名があった。
朴氏は議長室で文書をとうとうと読み上げた。
「責任副議長は総連の財産が山のように他人の手に渡っていったこの期間、総連の財産部門を担当、
指揮したうえ、朝銀信用組合の正常な経営を危機に瀕(ひん)するよう不法的な手段で金を捻出(ねんしゅつ)し、
破産に追い込んだ」
「総連の威信を堕落させた全責任は許宗萬責任副議長にある。許責任副議長は退くか自粛せよ」
朴氏に対し、徐議長は声を荒らげて激怒した。「おまえらは何を言っているんだ」
しかし、朴氏はひるまず、「いまさら何を言っても同胞をだましたことに変わりない。責任をとらないなら、
われわれは行動を起こすだけだ」と言い放ち、中央会館を後にしたと総連関係者はいう。
過去に総連執行部を批判する匿名文書が出回ることは少なくなかったが、元幹部たちの公然たる造反に
総連中央はかつてない衝撃を受けたとされる。
徐議長は8月3、4の両日、総連本部で地方本部委員長や傘下団体・事業体責任者を招集した。公安当局の
内部報告書はこう伝える。徐議長は席上、「許責任副議長を守ることは金正日将軍様を守ることだ」と言明し
「総連は父なる首領(故金日成主席)の高貴な遺産である。われわれは総連を守り強化するために固く
団結しなければならない」と呼びかけた。
その3カ月前、平壌を訪れた南昇祐副議長は本国から「敵の弾圧から許責任副議長を守れ」と直々に
指示されたという。
「実質的な最高実力者」(公安関係者)といわれる許責任副議長が東京地検から事情聴取されたのは
今年6月だった。これと相前後して、総連本部の土地・建物をめぐる仮装売買事件で、総連を監視対象とする
公安調査庁の元長官、緒方重威(しげたけ)被告ら3人が東京地検に逮捕された。
一件落着にみえるが、総連を“被害者”とし、その総連が「だまされたという認識はない」(南副議長)と明言する
事件の構図はあまりに不可思議だった。捜査関係者の一人はこう感想を漏らす。
「なぜ、警察・検察幹部は許宗萬を野放しにし続けているのか。仮装売買事件という総連本部にメスを入れる
千載一遇のチャンスまで逃してしまった」
こうした結果をもたらした背景に見え隠れしているのは、許責任副議長が日本の政界と強力な人脈を築いていることだ。
許責任副議長の中央本部での振り出しは1971年、日本の政界工作を担当する国際局だった。
そこで地歩を固め、1986年に財政担当副議長に抜擢(ばつてき)された。総連はこのあと、北朝鮮への
忠実な献金団体の色彩を濃くしていく。
元総連関係者はこう語る。「責任副議長に司直の手が伸びないのは、ひとえに30年以上にわたる政界工作の成果だ」
>>2以降に続く
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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