07/09/27 18:11:20
コリア国際学園が大阪に来春開校 大学進学にも注力
(画像)コリア国際学園の完成予想図
URLリンク(www.sankei.co.jp)
在日韓国・朝鮮人の子供を対象にした中高一貫のインターナショナルスクール「コリア国際学園(KIS)」が
来年4月、大阪府茨木市に開校する。民族教育を中心とした既存の民族学校とは一線を画し、「現役合格」
を“看板”に大学進学にも力を入れるのが最大の特徴。韓国語を中心に日本語、英語で授業を行い、学習
指導要領にとらわれないカリキュラムを組むという。理事長には政治学者の姜尚中・東大教授が就任する
予定で、在日社会の注目を集めている。
■民族学校と一線
在日韓国・朝鮮人の子供を対象にした民族教育は、戦後1世が設立した朝鮮学校などで行われてきたが、
在籍する児童生徒数は年々減り、学校の統廃合も進行。
文部科学省によると、朝鮮学校の場合、平成15年の90校、約1万2000人から18年には79校、約1万
500人に減少。民団系も各種学校を含めて4校のみで、学齢期にある子供たちの大半が日本の学校に
通っているのが現状だ。
在日4世、5世の登場による世代交代や、国際結婚や仕事などのために来日した「ニューカマー」と呼ばれる
人たちが増えるなど、在日社会も多様化しており、時代のニーズにあった学校を求める声が2世らの間で
強まっていたという。
民族学校出身のKIS設立準備委員会メンバーは「民団系、総連系どちらの学校にしても、どうしても国家を
意識せざるを得ない。“限界”がある」。
姜さんも「在日コリアンが最も多い大阪では、民族団体などとのしがらみも強い。そこからKISの構想が
自然発生的に生まれたことの意味は大きい」と指摘し、大阪に開校する意義を強調。「在日コリアンは国と
国のはざまで苦しんできた。北か南かではなく、国境をまたいで活躍できる『越境人』を育成したい」と話す。
■在日オールスター
生徒用の制服はすでに完成し、推薦入試の受け付けもスタート。来月10日には校舎の着工式を迎える。
大阪や東京、京都などで開催した説明会やシンポジウムには延べ約700人が参加するなど関心が
高まっている。
その要因の1つが、KISの役員に名を連ねる著名人たちの存在だ。姜さんをはじめ、作家の梁石日さんや
詩人の金時鐘さんら在日の“スター”が勢ぞろいし、日本人からもイラストレーターの黒田征太郎さんや、
「ゆとり教育」の旗振り役を務めた元文部官僚で現在、京都造形芸術大学教授の寺脇研さんらが加わる。
特別授業などではこうした人々が教壇に立つこともあるといい、大阪での説明会に参加していた保護者は
「姜さんの考えには以前から共感していたし、梁さんの作品も好き。安心して子供を任せられる」と話す。
朝鮮学校や中華学校などと同じ「各種学校」として年内に認可申請するが、初年度は間に合わないため、
NPO法人が運営する形となる。(つづく)
(SANKEI WEB 2007/09/27 12:55)
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