07/09/17 23:53:25
[2040ワイントーク]②`神の雫`はなぜ`韓国の泡`になったのか?
最近の20代は‘神の雫(かみのしずく)’を通じてワインに接する場合が多い。言わばこの日本産ワ
インマンガは、この世代のバイブルだ。ワイン経験の豊富な人たちはこの点が不満だったようだ。ワ
インを前に置いて‘神の雫’の長所と短所、そしてその役割について、ワイン愛好家キム・バンフィ
さん(43)と記者が激論をかわした。
金バンフィ:20代達がワインのバイブルだと考える‘神の雫’の最大の問題は、主に高いワインのみ
をほめたたえているということにあります。例えばボルドー五大シャトーワインに対して、口がすっ
ぱくなるほど誉めるのに何冊かを割いています。(中略)
URLリンク(news.joins.com)
李ヨヨン:ストーリーの展開上、人気のある高いワインが多く登場するのは事実です。しかし、必ず
しも高いワインだけがよいわけではない、というメッセージをこのマンガのあちこちで伝えています
よ。なによりも大きな長所は、マンガを見ながらワインに対する常識と教養を広げることができる、
という点とワインを通じて人と生に対して理解が深くなるということではないかと思います。
URLリンク(news.joins.com)
金:そんな長所はあります。しかし、日本マンガらしくワインに対する常識と教養は深いかも知れま
せんが、人と生に対する理解はちょっと上滑りではないかと言うのですよ。ちょっと無茶な話か知れ
ませんが、私は‘神の雫’を見ながら日本のベストセラー作家、塩野七生が書いた‘ローマ人の物
語’を思い出しました。日本の人々は、西洋史や西洋文化について西洋人よりもっと該博に使って話
題になる場合が多いです。ところがこの時、日本特有の唯美主義や集団主義が介入する場合が多いで
す。例えば、イタリアでは手段を選ばない権力欲で非難が絶えないチェーザレ・ボルジアに対して、
塩野は絶賛を惜しまないのです。こんなところがシャトー・ムートン・ロートシルトを口がすっぱく
なるほど誉める亜樹直に似ています。‘神の雫’ではこのワインが1976年‘パリの審判’(1976年パリ
でフランスと米カリフォルニアのワインの正面対決が開かれたが、予想に反してカリフォルニアワイ
ンが圧勝した)でワイン新生国である米カリフォルニア産ワインに敗れた事実は載っていないでしょう。
李:それはそうですが‘神の雫’というワイン関連教養マンガを作り上げることができる日本の底力
は本当にすごいという気がします。日本は教養マンガの天国ですが、私たちにも‘食客’のようなマ
ンガが出ていますが、まだ日本に追い付くには力不足ではないかと思います。
金:教養マンガの基盤については同感ですが、教養マンガのコンテンツ面で日本を真似る必要はない
という考えです。ちょっと極端に言ったら、‘神の雫’が国内で享受する人気やバブルは、日本人の
西洋コンプレックスに加えて、我が国の日本コンプレックスのためではないかと思います。だから私
たちは、既存の常識と情報を私たちのやり方で再生産する必要があると思うんですよ。
李:急にマンガ市場に話題が移りましたが、要は‘神の雫’がワイン文化を大衆に知らせたことも事
実だが、このマンガがあまり人気を呼んで誤ったワイン文化を拡散させる恐れも大きい、そんなお話
ですか?
金:記者らしく要約がお上手ですね。今日、このスペイン・ワイン、カンポ・ヴィエホ(Campo Viejo)
を飲めば私の憂慮が実感できるかも知れないですね。このワインは今後も‘神の雫’に登場する可能
性はほとんどありませんが、それでもワイン初心者が楽しむには十分なワインです。
李:実感のある話ですよね。とにかく我が国の亜樹直や我が国の版の‘神の雫’が誕生するのを待ち
こがれながら、乾杯します。
ソース:中央日報(韓国語・部分訳)`神の雫`の人気は韓国人の日本コンプレックスのせい?
URLリンク(news.joins.com)
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