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◇主力10大産業、国産部品の使用率低下[経済] 2007年09月15日 韓国
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政府が部品・素材産業の国産化政策に力を入れる中、国内10大産業の国産部品・素材の使用率は
下落傾向にあることが分かった。背景には、グローバル競争の激化で価格競争力のある中国産や
技術力の高い先進国の製品を使用する企業が増えていることがある。ソウル経済新聞が伝えた。
産業研究院などが国内経済全体を把握できる統計「産業連関表」の最新資料(2003年)を基に
10大産業を分析したところ、8大産業で国産使用率が下落したことが分かった。
全体の平均国産使用率は1995年の74.0%から00年は74.9%、03年は73.9%に低下した。
産業別に見ると、通信機器産業は95年の64.4%から00年は46.8%に下落。03年はやや回復したが、48.4%にとどまっている。
主力輸出製品の一つである自動車産業は95年(85.4%)から00年(89.1%)は上昇したが、03年は88.6%に再び下落した。
造船産業は95年(69.5%)から00年(74.6%)は大幅に上昇したものの、03年は67.9%に急落した。
このほか、家電や精密化学、繊維・衣類などほかの産業も00年以降は軒並み下落した。
国産使用率の低下について産業研究院の関係者は
「激しさを増すグローバル競争で生き残るため、価格の安い中国産などを使用する企業が増えている」と説明する。
韓国の輸入に占める中国産の比率は92年の4.5%から今年上半期(1~6月)には17.6%に上昇。
輸入品目はかつては衣類やセメントなどの消費財・原材料が中心だったが、最近は鉄鋼板や半導体、
フラットディスプレーなど部品・素材が目立つ。
今年1~7月の中国産部品・素材の輸入額は173億米ドルで前年同期比50億米ドル増えた。
また、情報技術(IT)や半導体など韓国が世界市場をリードする産業では日本など先進国への依存が目立つ。
電子部品はメモリーなど基幹部品の国産化率が95%に達するが、携帯電話の通信用ベースバンドチップの
ほとんどは米クアルコム製。RF部品やコネクタは90%以上が日本製だ。
専門家は「経済成長を急いだ政府が組立産業にばかり力点を置き、先進国との技術格差が広がった」として、
産業構造の改善を通じた部品素材産業の育成が必要と指摘している。
ソース:NNA
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