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ITのイライラ解消、北京にその名も「発散レストラン」
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
グラスや皿を投げつけて気晴らしする「発泄(ストレス発散)レストラン」が北京市内に登場、
勤め人などの人気を博している。
IT(情報技術)企業や大学が集中する北京のハイテク産業拠点「中関村」に近い繁華街に
今夏に開業したレストラン。2階の一室から「ガッチャーン」という音が聞こえる。
ドアを開けると、食事を終えた男女2人組が奇声を発しながら、「気晴らしの壁」と書かれた壁に
向かって皿を次々に投げつけていた。
「ムシャクシャして、憂さ晴らしができる場所を探していた。カラオケやディスコじゃ役にも立たないのよ」と、
20歳代の女性はスッキリした様子だ。
壊せるのは、1枚10元(1元は約16円)の皿から、ステレオセットのスピーカー(1000元)などの
高級品まで様々。大学卒業後、新聞記者、不動産会社勤務を経て同店を開業した陳竜さん(26)は、
友人の夫婦げんかの話から、着想を得たという。
陳さんは職場や家庭でストレスを抱える40歳代前後の「白領」(ホワイトカラー)をターゲットに、
「普段イライラする携帯電話やパソコンも壊せるようにしたい」と話す。
中国紙などによると、上海や南京では数年前から、女性が思い切り泣けるバー「哭●」も登場。
涙を誘う音楽が流れ、グラスを一人で傾けられる個室が用意されているという。(●は口ヘンに「巴」)
「変革期の社会では生存競争が激しい。心のバランスを保つにはストレス解消の場が必要」といった
専門家の指摘もあり、「発散ビジネス」はさらにはやりそうだ。(北京で 佐伯聡士)
(2007年9月6日1時1分 読売新聞)