07/09/04 16:06:58
米日豪に三角軍事同盟構築の動き…韓国の立場は?
米国・日本・オーストラリアが三角同盟を構築する動きは年初に浮き彫りになった。
今年2月、チェイニー米副大統領が日本とオーストラリアを歴訪した。 その1カ月後には
ハワード首相が日本を訪れた。 ここで安倍首相と安保協力共同宣言を発表した。 4月には
3カ国間で初の合同軍事訓練が実施された。
3カ国は今週オーストラリア・シドニーで開催されるアジア太平洋経済協力会議
(APEC)首脳会議期間中、インドまでも引き込んで再び大規模な軍事訓練を行う予定だ。
三角同盟構築作業でハワード首相が相当な役割を果たしたと考えられる部分だ。
3カ国の軍事協力強化に韓国の外交当局者らは頭を悩ませている。 外交部の当局者は
「これまでそうだったとしても、こうした動きがさらに具体化され、韓国が抜けたまま
米国中心の新しい同盟体制が構築されれば、アジア・太平洋地域の同盟関係に新しい局面が
展開されることになるだろう」と語った。 例えば‘米国と中国を軸とした新しい冷戦秩序’が
浮上する可能性もあるということだ。
このシナリオが現実化する可能性はまだ小さい。 しかし米国・日本政界の保守的な流れ、
民主主義と自由という価値を持って同盟関係形成に積極的なオーストラリアの動きからみると、
こうした方向に向かう余地はある。3カ国の同盟が現実化すれば韓国は孤立する可能性もあると、
外交専門家らは懸念している。 アジア・太平洋地域の勢力地図が大きく変わるからだ。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権に入って激しく屈曲を描いた韓米関係からみて、以前の同盟関係を
復元するのは難しいという指摘も出ている。 中国に対する経済的依存度が高まっている現実に
背を向けながらひたすら米国についていくのも難しい。 ニューズウィークは米日豪同盟関係形成の
動きを目の前にした韓国について‘塀の上に立った状況’と表現した。 外交的ジレンマを
示唆したものだ。 自らの選択ではなく、選択を強要される状況も考えられる。
外交当局は米日豪3カ国の動きが‘組み分け式’の勢力再編ではないはずだと期待している。
特に、中国の世界経済圏編入を前向きに受け止めている米国がこうした極端な選択をするはずがない
という見方だ。 にもかかわらず、韓国外交が外部の状況を見守りながら対応するしかない苦しい
立場に追い込まれている点は否認できないと、専門家らは指摘している。
劉光鍾(ユ・クァンジョン)記者
中央日報 2007.09.04 15:29:17
URLリンク(japanese.joins.com)