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【ユジノサハリンスク(ロシア極東サハリン州)=津野慶】ロシア政府が今年から大規模な開発計画に着手
した北方領土の建設現場で、北朝鮮人など外国人労働者が働いていることが一日、分かった。北方四島
では労働力が慢性的に不足し、これを補うために今後、ロシアのビザ(査証)で働く外国人労働者が増える
可能性があり、ロシアの実効支配を既成事実化する動きが強まりそうだ。
【写真】国後島で働く北朝鮮の労働者=住民提供
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北朝鮮の労働者が働いているのは、国後島古釜布(ふるかまっぷ)の裁判所の建設現場。住民によると、
二十代半ばから四十歳ぐらいの男性約十五人が、七月初めから、ロシア人の現場監督のもとで作業し、
外壁の仕上げや内装工事に従事している。まじめで熱心な仕事ぶりで、評判はいいという。
国後島などを管轄する南クリール地区行政府によると、同島の建設工事現場ではこのほか、キルギス、
モルドバなど旧ソ連諸国や、中国からの労働者が働いている。イーゴリ・コーワリ地区長は「ロシア人は島で働
きたがらないので、外国人労働者は必要。正規のビザで働いているので問題はない」と話す。
同島の外国人労働者は少なくとも数十人に上るとみられる。
北方領土で外国人労働者が働いているとの情報について、日本外務省は「そのような話は確認されていな
い」としている。
経済の回復に伴い、国後島以外でも、こうした動きは広がりつつある。住民の話では、択捉島では、建設現
場にモルドバやタジキスタンから労働者が来ている。色丹島では、学校の建設現場でキルギス人が働いていた
ほか、鉄くず輸出のために韓国人が頻繁に訪問。飲食店で働く中国人もおり、外国人は確実に増えている。
ソース:東京新聞
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