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★北朝鮮、申告から核兵器除外も 寧辺の施設に限定示唆
瀋陽で開かれた6者協議非核化作業部会で、北朝鮮が「次の段階」として求められている「すべての核計画の申告」
に、核兵器とウラン濃縮計画を含めない考えを示唆していたことがわかった。協議筋が明らかにした。同時に北朝鮮
は、寧辺の3施設の部分的な解体に応じると明言したが、他国との認識の違いは大きいままだ。
協議筋によると、非核化部会で北朝鮮側は申告の対象を「核計画」「核施設」「核物質」の三つに分け、いずれも寧辺
での核開発で使われたり、作られたりする概念だと説明した。そのうえで「適切な時期が来れば、完全な申告をする
用意がある」と述べた。
北朝鮮はその際、「核兵器」という言葉は使わなかった。また、申告の対象をプルトニウム関連施設がある寧辺での
核開発に限定したことで、米国が指摘する高濃縮ウランによる核開発計画を認めない考えを示したとみられている。
一方で北朝鮮は、やはり「次の段階」で求められている無能力化する核施設として、核燃料棒加工施設▽使用済み
核燃料再処理施設である「放射化学研究所」▽5000キロワット級原子炉の3カ所を挙げた。
加工施設では「様々な過程のうちの一つを使えなくする」、再処理施設は使用済み燃料棒を移動する際に使う
クレーンを除去すると説明した。原子炉は「3カ月の冷却期間後、8000本の燃料棒を取り出す」と述べ、7月の
稼働停止後、すでに1カ月の冷却期間が過ぎたとした。北朝鮮は二国間協議で、取り出しについても3カ月程度
かかると見通しを示したという。
北朝鮮側の説明に対し、米国は無能力化の対象として核実験場なども含めるように要求。他の参加国からも、
ウラン濃縮計画や核兵器への言及がないことや、無能力化の効果について疑問視する声が出たという。
(asahi.com 2007年09月01日06時02分)
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