07/09/02 03:02:20 quQeTIdT
>>69
ネット右翼という妄想
次に問題になるのが、双方向性メディアであるネットが、情報回路の上流にいる
<送り手> から下流にいる <受け手> に情報伝達を行う従来の <情報のヒエラルキー>
を解体していくことだ。
すでに <受け手> 同士の情報交換で、情報リテラシー能力が高まっているので、
<送り手> が与える情報が新聞であろうと、テレビであろうと、ネットであろう
と、たちどころに <受け手> によって解析され、一次情報が裸にされてしまうシ
ステムが自然と構築されていたのだ。その時点で、<送り手> はすでに検証される
対象となり、<受け手> にとって上位の位置を占められなくなったのである。
(略)
しかも、わが国の場合、既成メディアの左傾偏向報道が四年前の小泉訪朝と日韓W
杯開催であからさまになったことも拍車をかけた。火に油を注いでしまったのだ。
これは、三年前から朝日、共同という戦後サヨクメディアの主流がネットの巨大掲
示板「2ちゃんねる」を批判し出したことに繋がっている。「2ちゃんねる」や
「2ちゃんねる」をポータルとする言論系ブログの隆盛が、それまで世論をリード
して来た旧思考メディアと悉く対立するようになったからだ。
「新しい歴史教科書をつくる会」の存在も大きな影響を日本社会に与えた。朝日新
聞の偏向報道や国内外の反日勢力の妨害で教科書の採択率が低くなっても、<自虐>
という呪縛から解けた人が特に若い世代に多かった。そして、最近では旧思考メデ
ィアから「ネット右翼」なる珍語まで生まれるに至った。
何か特殊な人たちが特定の党派性をもってネットに書き込んでいるに違いないとい
う、一種の妄想、共同幻想を持たないと、旧思考サヨクは精神の平静を保つことが
できないからだ。TBSや毎日新聞、朝日新聞が昨年から今年にかけてその種の特集を
組む理由もそこにある。
「VOICE」1月号掲載164P
西村幸祐「ブログがマスコミを喰う日--ネット言論は左傾マスコミよりはるかにcoolだ」から