07/08/24 01:26:29 株 BE:582635077-DIA(166688)
【北京=野口東秀】空母保有を目指す中国軍が、空母艦載機を海外に発注したことが23日までに分かった。
中国軍の動向を研究する軍事筋が明らかにした。中国による空母建造計画の全容は不明だが、保有に向けて
着実に歩みを進めているものとみられ、日米の防衛関係者は中国の動向に強い関心を寄せている。
艦載機は「テスト用」で、ロシアの戦闘機スホイ27を艦載機に改良した33型機を含む27型系統。
発注先はロシアかウクライナとみられ、全体で10機程度とされる。同筋は、テスト機は訓練と艦載機としての
能力評価などに使うためと推測している。
また、空母艦載機の着艦時に使う制動装置なども海外から一部購入しているもようだ。
制動装置は、艦載機が着艦時に使う拘束ワイヤなどで、このほかにも空母用とみられる
各種制御装置、電子系統の研究も進めているとみられる。
関係者によると、中国の空母建造計画は、大連に係留され改修が進められている旧ソ連海軍の
未完成空母「ワリヤーグ」(約5万8500トン)を「実験用」として使用するとの見方が浮上している。
2012年前後までに運用実験を終え、その経過を見たうえで、20年代までにワリヤーグと同規模の
2~3隻の国産中型空母を建造、作戦運用に必要な3隻体制を目指す-との観測だ。
中国としては空母艦隊の保有により、海空戦力を劇的に向上させ、「遠洋での防衛能力向上」を狙う一方、
米海軍の空母部隊の軍事的介入の時間を遅らせる「対台湾戦略」を描いているとみられる。
ただ、空母艦隊の運用には高性能レーダーなどハード面のほかに、艦隊の編成や対空・対艦などの
立体的な運用技術が必要なため、米軍のような本格的な空母艦隊とは異なる限定的戦力になるとの見方は強い。
(2007/08/23 23:57)
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