07/08/20 13:22:41
2007年8月19日、北京赤東文化メディア公司は記者会見を開き、同社が権利を保有する中国ドラマ
「苦菜花」を日本の衛星放送・スカパー!のチャンネル785(亜太メディアジャパン)が無断で放送した
として、賠償を求める訴訟を起こすと発表した。複数の中国メディアが伝えた。
北京赤東文化メディア公司によると、2年前にスカパー!が無許可でドラマ「苦菜花」を放映している
ことを発見。以来、同社に放映中止を求めてきたが交渉は成立しなかった。そこで日本でスカパー!
の権利侵害を確認する裁判を起こし、同社が勝訴したという。
さらに無許可で放映していたドラマは、チャンネル785「苦菜花」だけではないという。中国の調査の
結果、チャンネル781(STV-Japan)も中国ドラマの無許可での放送を確認。その数は500シリーズ
9000話に達するという。1話あたりの賠償金は120万元(約1900万円)を想定しているとのことで、単純
計算で1700億円を超える大型訴訟となる。今回の訴訟は集団訴訟の形式を取り、多くの権利者に
参加をよびかけるという。資金面で訴訟への参加が困難な権利者には、北京赤東文化メディア公司
が援助することも発表された。
記者会見では、中国ドラマの海外での権利侵害に関する初めての訴訟を通じ、中国の知的所有権
に関する国際イメージを変えたいとの意気込みが発表された。
チャンネル785(亜太メディアジャパン)にレコードチャイナが問い合わせたところ、担当者は、「数年前
に今回のような事例があったが、すでに解決済みと理解している」とコメントした。チャンネル781(STV-
Japan)は、確認中のためコメントできないとしている。
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