07/08/18 13:11:38 YCss/YSw
>>792
西欧列強の植民地統治のあり方も、19世紀末~20世紀を境に現地人の地位
を向上させたり、間接統治に転換していくわけだ。アメリカが第一次大戦後
力を増し、民族自決主義の流れがヘゲモニーを握り始めていたし、
英蘭などでは、植民地支配の改善すべしという世論が高まりつつあったんだよ。
そんなときに
日本は後発の帝国主義国として、今更ながらに古い領土拡張・直接支配を
シナでやり始めたわけだ。
「西欧列強がやってきたことを日本がやってどこが悪いのか」
などという愚かな論理でね。20年先を行くんじゃなくて、20年遅れたこと
をやるんで、日英同盟を結んでいた英国も引いてしまったわけだ。
たとえば、日本がもっと世界を良く知り、民族自決や民主主義の思想で
もう少し先進的になれていたら、中国をめぐってアメリカと対立することも
なかったんだよ。アメリカは中国での権益の分配を求めていたのだが、
その思想は市場経済的なもので、領土支配や現地人の圧迫ではなかった。
その後の歴史はどうなった? 結局、植民地主義は否定され、
市場経済的に世界は統合されていったわけだよな。歴史がそういう流れ
になるという洞察が当時の日本人に出来ていたら、むしろ、日本はアメリカ
と共同してその後も満州の経済権益を確保できたし、アメリカは敵どころか
パートナーになれたはずだったわけだ。
今、アメリカをパートナーとしてるわけだろ?
昔は何故できなかったの?
そこに、日本人が本当に反省しないといけない歴史の問題がある。
本当に認識しないといけない「当時の日本人の歴史認識の誤り」があるわけだ。