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「韓国漫画の特色を生かせば大陸市場は開かれるだろう」
AUGUST 17, 2007 03:02
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「韓国漫画の特色を自然に見せれば中国人は心を開くと思います」
中国の漫画界を代表する陳維東(37)氏が、第10回富川(プチョン)国際漫画祭(16~19日)に参加するため、
15日に訪韓した。彼は、中国の漫画制作社「中国天津神界漫画公司」の代表者であり、「村人」という芸名で
計300篇の漫画を描いた作家だ。
陳代表は、中国の古典や伝統文化を現代的感覚で再解釈する「新中国漫画」をリードしている。
16日、京畿道富川市遠美区(キョンギド・プチョンシ・ウォンミグ)の高麗(コリョ)ホテルで会った彼は、
「文化大革命で文化が荒廃しきっていた上に、最近の急速な開放で西欧文化が流入し、中国漫画
ならではの色を失ってしまった。04年から漫画家たちが集まって、古典と伝統を素材に漫画を描いている」と語る。
陳代表は最近、「水滸伝」など、中国の4大名作シリーズ(全80篇)を製作している。このうち、「水滸伝」は、
8月末に韓国で出版され、日本語、英語、スペイン語に翻訳される予定だ。
陳代表は、高句麗史を中国史に帰属させようとする東北工程など、歴史問題を素材にする場合についても
「日本やアメリカのように自国の文化を一方的に押し付けてはならない。中国の歴史を語りながらも、
抵抗感を与えない方向で進めるつもりだ」と話す。
現在、中国漫画市場で自国の漫画が占める割合は50%程度。数年前までは日本のコミックしか見かけなかったが、
今は中国漫画が急成長している。有名漫画雑誌は、一ヵ月に100万部発行しており、人気作品が単行本で出ると
150万部売れると陳代表は言う。このような市場の状況は、韓国の漫画界にとっても新天地に違いない。
「中国ではユーモア系漫画が受けています。経済が急成長しているだけに、中国人はものすごいストレスを感じています。
日本のコミックは叙情的で、絵がやわらかい雰囲気であるのに対し、中国のコミックは、ユーモアこそ強いけれど、
場面の連動性が薄い。韓国のコミックには、アクティブで特有の迫力があります。『韓国の漫画は中国より優秀だ』
というふうにアプローチするより、韓国漫画の特徴を自然に見せることが大切だと思います」