07/08/16 00:31:42
東亜日報、「日本統治時代、韓国は近代化」 多角的に見直す論評
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【ソウル=黒田勝弘】
「日帝時代は暗鬱(あんうつ)な時代ではなく、資本主義が根を下ろし、
すべてが新しく始められるダイナミックな時期だった」
-韓国が「日帝時代」と称される日本支配から解放された記念日の15日、
韓国の有力紙・東亜日報が最近の韓国の学者のこんな主張を紹介しながら、
日本統治時代の歴史を多角的に見直す必要性を強調する論評を掲載した。
「日帝時代の再構成」と題するこの論評は洪賛植論説委員の手になる。
「学界の日帝時代研究が新しい段階に入りつつある」とし、韓国で
「植民地近代化論」として活発な1930年代研究などを紹介するとともに、
解放記念日である「8・15光復節」は「日本に対する怒りを噴出し、
過去を“他人のせい”にして終わるのではなく、歴史から教訓と知恵を学び、
再び国を奪われないよう省察の日にしなければならない」と、日本非難より
反省を強調している。
論評は最近、学者、研究者の間で従来の「収奪論」に対抗し「近代化論」の成果が
相次いで発表されているとし、たとえば日本統治時代の1910~45年の経済指標の
分析から「年平均の経済成長率3.7%は当時の先進国の1%より高く、人口も
1633万人(10年)から2430万人(40年)に増えるなど(従来の貧困説とは逆に)
経済事情はよかったという証拠が出され、収奪論で過去を認識してきた人びとを
当惑させている」と指摘している。
また20~30年代の韓国(朝鮮)の新聞、雑誌の調査、分析から、韓国に近代文明が
導入され韓国人が近代化、都市化によって変化する様子を調べ「日帝時代は必ずしも
暗くなかった」とする学者の研究成果も紹介した。
論評は「歴史の真実はおそらく“収奪論”と“植民地近代化論”の間のどこかに
位置するのだろうが、最近の(両者の)論争はわれわれが忘れたがっている歴史に
対する関心を取り戻すのに意味がある」としている。
韓国ではメディアや政治・外交が依然、慰安婦問題や抗日独立運動などを素材に
“暗黒の日帝時代”を強調している半面、若手の学者、研究者を中心に近年、歴史を多様、
多角的に見ようという動きが出ている。
(2007/08/15 23:41)