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中国の青海省西寧とチベット自治区ラサをつなぐ青蔵鉄道開通から
1年あまり。宗教都市ラサに怒濤(どとう)のように物質文明が流れ込み、
暮らしは確実に豊かになっている。しかしその一方で、宗教管理と言論
統制が強化されている。このアメとムチ政策で宗教指導者不在の聖都
は観光都市に変貌(へんぼう)しつつある。中国外務省主催のプレスツアー
で訪れた現地からリポートする。
標高3600メートルのラサ。息をいくら吸っても酸素不足に脳が悲鳴を
あげる。ゆっくり歩くだけで心臓が早鐘を打つ。聖都の象徴、ポタラ宮の
長い階段を上る途中、座り込んで吐いている観光客がいた。こんな光景は、
8年前に留学生の身分で初めてラサを訪れたときには見かけなかった。
観光客がそれだけ増えたのだ。いかにも旅慣れた様子の旅行者だけで
なく、団体旅行の印であるおそろいのキャップをかぶった漢族ツアーが
目立つ。
■青蔵鉄道開通1年
ポタラ宮内部に入るとその変化は一層顕著だ。かつては内部に充満
していた、巡礼者が灯明にくべるバターのすえたにおいが消え、巡礼者
の姿はめっきり減っていた。「ポタラ宮は宗教施設ではなく文化財」と
ポタラ宮管理処のチャンパ・クソン主任はいう。筋金入り共産党員の
チベット族が管理する宮殿内外は、僧衣よりも公安警察と軍服が目立った。
ラサの変質は、青蔵鉄道が昨年7月1日に開通して以降、加速している。
青蔵鉄道のピーク時期の乗降者数は1日約6000人。その波及効果で
チベットを訪れる観光客は今年上半期、110万人(前年同期比86・3%増)で、
観光収入は同92・1%増となった。
観光産業が牽引(けんいん)力となり、今年上半期の域内総生産の
伸び率は前年比14・7%で、過去10年で最高となった。経済の伸びに
あわせ、漢族の出稼ぎ者も増え、街中にはチベット語より漢字、チベット
料理屋より中華料理屋の看板があふれる。香港の人権団体・中国民主化
運動情報センターによると、ラサ市人口35万人中20万人が漢族で、
すでに漢族の街といっていいほどだ。
(以下略、全文はソース元でご確認下さい)
ソース(イザ!・SANKEI EXPRESS、福島香織氏)
URLリンク(www.iza.ne.jp)
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