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【北京10日高山昌行】高級ブランド品などの偽物が横行する北京で、産地を「北海道産」と偽った毛ガニが出回っている。
実際は大半が北朝鮮産だ。「食の安全」への懸念が広がる中、「おいしくて安心」という北海道産のイメージの良さに乗じたも
ので、北京在住の道内関係者は「北海道ブランドの価値を下げる」と苦り切っている。
【写真】「凍北海道毛蟹」と窓ガラスに明示した卸売店。実際に扱っているのは北朝鮮産
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北京市内の料理店などが材料を仕込む同市南部の京深海鮮卸売市場。今月上旬、窓ガラスに「(冷)凍北海道毛蟹
(がに)」と明示した卸売店に入り、毛ガニの産地をただすと「実際は北朝鮮産」とあっさり認めた。
女性オーナーの郎巍(ろうぎ)さんは「北海道の毛ガニは有名だからね。北朝鮮と北海道は、同じ海(日本海)でつながって
いるんだから、カニも同じでしょ」と平然と言ってのけた。
この卸売店は北京市内の日本料理店に毎週百キロの毛ガニを卸し、キロ当たりの価格は百二十元(約千八百八十円)と、
実際の北海道産の三分の一以下。労賃や輸送コストが安いためだが、関係者によると、衛生管理面で心配もあるという。
北京中心部の高級ホテルのカフェは、七月から「北海道の毛ガニ」を目玉にしたバイキングを始めた。日本人向け無料情報
誌には「北海道から毎日空輸されるとりたての毛ガニ」との広告まで打ったが、客から「新鮮でなく、まずい」との苦情が出た。
同ホテルの飲食部門の責任者は「調べた結果、北朝鮮産であることが判明した」として、毛ガニが並ぶテーブルにあった「北
海道長毛蟹(北海道の毛ガニ)」の表示板を十日までに撤去。広告も訂正するという。
中国では、スーパーや市場で「北海道産」と称した食品などが並ぶケースが珍しくないが、偽物も多いとみられる。
中国のスーパーなどに北海道産の魚介類を卸している丸水札幌中央水産の北京現地法人「札幌水稀(すいき)貿易」の
佐竹易(やすし)社長は「偽北海道ブランドで、本物がイメージダウンするのは許せない」と怒りを募らせている。
ソース:北海道新聞
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