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ラグビー:府中学生選抜チーム、韓国遠征へ 朝鮮籍の生徒、初の故郷訪問も /大阪
◇だ円球に夢を乗せ
大阪府中学生ラグビー選抜チームが6日、韓国遠征に出発する。メンバーには、朝鮮籍で初めて
古里の土を踏む選手や韓国籍の選手もおり、だ円のボールを通した中学生同士の交流への期待に
胸をふくらませている。【岡崎彰子】
府内は中学ラグビーが盛んで、全国で最も多い約80の中学校チームがある。韓国遠征は、各校が
所属する大阪中体連ラグビー専門部が創立60周年記念事業として企画。選抜チームは10日までの
期間中、ソウル市と京畿道の中学生チームと交流試合3試合を行う。交流食事会も予定され、親善を
深める。
韓国との交流は、専門部50周年事業で98年に選抜チームがソウル市に遠征したのが最初。
99年と06年にはソウル市中学生選抜チームが来阪した。
今回の遠征には、6月の大阪中学総体ラグビーの部で初優勝した東大阪朝鮮中級学校をはじめ
府内各校から選ばれた選手30人と教諭計41人が参加する。中身のある交流をしようと、出発前の
練習日には日韓の歴史や簡単な韓国語会話も学んでいる。
団長の中村和人・守口市立庭窪中教諭(56)は「多くの先生方や保護者の皆さんの協力で、遠征に
行ける。今回は初めて朝鮮中級学校の生徒が参加するほか、公立中学校に在籍する在日韓国人の
生徒もおり、言葉の面など子どもたちの交流もスムーズになるのでは」と期待する。
大阪市立相生中の廣瀬優選手(14)は「チームに選抜されて父に褒められ、うれしかった。大阪の
中学生として恥じないプレーをしたい」。東大阪朝鮮中級学校の梁正秋選手(14)は「日本の朝鮮学校で
中学ラグビー部があるのは東大阪だけ。大阪代表というだけでなく、全国の朝鮮学校の代表としても
頑張りたい。故郷で韓国の人たちといっぱいしゃべって親ぼくを深めたい」と初の故郷訪問に思いを
はせた。
毎日新聞 2007年8月4日
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