07/08/04 12:14:13
◇アフガンの韓国人拉致／米国などは影響力行使を
ソース：山陰中央新報 論説
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アフガニスタンの旧政権タリバンによる韓国人ボランティアの拉致・殺害事件で、タリバンは裵炯奎牧師に続いて
元会社員の沈聖珉氏を殺害した。
ボランティア活動のためにアフガンを訪問した非暴力の民間人を拉致し、殺害までしたことは極悪非道の行為だ。
即刻、残る二十一人の人質を解放すべきである。
タリバンが殺害した二人の男性のうち、裵牧師は大学院を出て会社員になったが、会社を辞めて
神学大に進み牧師の道を歩んだ。
発展途上国でのボランティア活動に献身し、アフガンでの活動の後はアフリカへ向かう予定だった。
沈氏は大学で工学を学び、ソウルの情報技術（ＩＴ）関連会社に就職したが会社を辞め、
大学院への進学を準備中だった。父方の親族が視覚障害者だったためか、障害者への関心が高かった。
今回の事件では韓国内でも、危険なアフガンへ向かった人質の人々や彼らを派遣した教会に
「無謀な行為」だという批判も出ている。
だが殺害された二人や残る二十一人の人々も奉仕の精神を持った人々だ。
タリバンはこうした善良な人々を拉致、殺害したのである。
タリバン側は人質全員の解放と引き換えに、アフガン当局や米軍基地に拘束されているタリバン司令官らの
釈放を求めているとされる。
アフガニスタンのカルザイ大統領は今年三月に拉致されたイタリア人記者の解放のためにタリバン幹部五人を釈放した。
今回の拉致は、タリバンがこれに味を占めて行った可能性があり、米政府はタリバン司令官らの釈放を
拒否しているという。
米欧などの強い圧力からアフガン政府は「要求をのんで拉致を助長してはならない」との立場をとっており、
テロ組織との取引は困難な状況だ。
>>2以降に続きます｡