07/08/02 07:04:50 IVZ5db+4
[社説]韓国投資の3倍が海外投資に流出
今年上半期の外国人投資家の韓国直接投資は34億ドルで伸び悩んでいたのに対し、韓国企業と個人の
海外直接投資は、その3倍の103億ドルに上っている。?武鉉(ノ・ムヒョン)政権に入り、「投資の流入減・
流出増」の傾向に歯止めがかからず、昨年から73億ドルの投資純流出に転じており、今年はその格差が
いっそう広がっている。韓国の投資環境が立ち遅れており、投資先としての魅力が低下したからだ。
大企業は稼いだ金を投資に回そうとせず、海外に投資した企業は国内に目を向ける気がまったくないのだ。
このような状況で外資系企業を韓国に呼び込むのもばつが悪い。現に、現代(ヒョンデ)自動車の副社長を
務めた米国人のスティーブ・モルガン氏は「外国企業に韓国投資を勧めたら、『なぜよりによって韓国なのか』
と問い返された」と伝えた。中国、インド、ベトナムより韓国に投資する方が有利だと説明するのは
並大抵のことではない。
内需景気の不振、がんじがらめになっている政府規制、国内外の資本を問わない反企業情緒が投資の
ネックとなっている。にもかかわらず、政府は均衡発展政策など、政治的に好都合な政策だけに明け暮れており、
肝心の企業投資促進策には後ろ向きの姿勢で終始している。それが災いとなって韓国の資本離れに
拍車がかかって、国内の雇用創出に響いており、内需回復のスピードも遅れているのだ。
中国と東南アジアにシフトしていた自国企業をリターンさせるのに成功した日本の政策から見習うところが多い。
日本政府は、企業の観点に立って行政規制を大幅に撤廃し、税制支援を拡大したのが功を奏した。
3年の任期が切れ、明日退任する尹增鉉(ユン・ジュンヒョン)金融監督委員長は、企業投資の不振を懸念し、
市場に優しい経済政策に欠けていたと指摘した。尹氏は「差を認めない社会主義体制がうまくいったのか
考え直すべきだ。資本主義市場経済体制が危うくなってはならない」ということを改めて強調しなければならない
現実を残念がっていた。数日前退いた陳棟洙(チン・ドンス)財政経済部第2次官も「市場中心の政策」を訴えた。
市場を配慮した経済政策であってこそ国内で金が滞りなく循環し、雇用創出もできる。政府がこのような投資の
基本論理さえ理解していないのか、それとも知っていながらも無視しているのか、歯がゆい思いがしてならない。
URLリンク(japanese.donga.com)