07/07/19 23:44:52
新潟県中越沖地震から一夜明けた17日、田中真紀子衆院議員(63)が地元入りした。
父・田中角栄元首相の墓石が倒れるなど被災した新潟県柏崎市内(旧西山町)の実家に戻った。
ショックを受けながらも、西山町内の避難所などを訪問、政府の対応のまずさを批判した。
夜は燕市で民主党の参院選候補森ゆうこ氏(51)の応援演説に合流。
舌ぽう鋭く、約1時間半にわたって安倍晋三首相(52)や政府を真紀子節でぶった切った。
真紀子氏は午後3時ごろ、茶色の半袖シャツに白ズボン、白い長靴を履いて
旧西山町の自宅に到着した。地震でずれた門構えのドアをきしませて敷地内に入ると、
まずは墓地を確認。元首相の墓石など十数基の墓石が倒れメチャクチャになった状況に、
思わず「うわー」と声を上げた。
墓地に続き、木造2階建ての実家の中を確認した真紀子氏は「家の中はメチャクチャ。
土壁が崩れて、ガラスも割れてるから長靴のままで入った。
仏壇の中身も全部飛び出していた」と話した。墓地については「墓石が何メートルも飛んでいる。
復元できないと思う」と話した。
それでも実家は約30分間で切り上げ、2時間以上かけて地元の被災者が避難している
公民館や小学校を回った。避難所では被災者と車座に座り「何がほしい」と要望を聞いた。
家に帰りたくても片づけさえままならない状況に
「人手が必要。パパには『与党なんだからすぐやってよ』と言ったが、
民主党政権ならすぐやる」と政府の対応の遅さを批判。
「国のひまな役人に手伝わせたほうがいい」と話した。
自衛隊を個人宅の片づけにも投入できないかなど、要望はすぐに自動車電話で
柏崎市長に直接伝え、行き届かない政府、行政の対応を批判した。
午後7時からは、長靴をパンプスに履き替え、民主党の森氏の演説会で
約1時間半にわたって応援演説。
自宅の被災状況を報告後「米国の新聞に豆が腐ったみたいな顔が小さく出ていた。
安倍と書いてあった」と安倍首相をこき下ろして笑いを取った。
さらに自民党が比例代表候補に擁立した中山恭子首相補佐官(67)の口まねで
「金正日が選挙を見ていて『自民党が負けると拉致問題は解決しません』というが、
そんなに親しいなら、今すぐ被害者全員連れて帰ってきてほしい」と激しく批判。
「自民党はもう終わった。52年もやってるんだから、風呂なら冷めるし、あかも浮く。
汚い水は流して、きれいな水を入れましょう」と民主党支持を訴えた。【清水優】
[2007年7月18日7時17分 紙面から]
ソース 日刊スポーツ
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